子どもの言葉はどのように発達するの?
はじめに
「子どもはどのように言葉を覚えていくの?」
「最初は何から始まるの?」
子どもの言葉は、ある日突然話せるようになるわけではありません。
生まれた直後から周囲の音や人との関わりを通して少しずつ言葉を学び、段階を踏みながら成長していきます。
この記事では、子どもの言葉が育つ流れについて、わかりやすく解説します。
言葉の発達は生まれたときから始まる
赤ちゃんは、生まれた瞬間から言葉を学び始めています。
まだ話すことはできませんが、
- 家族の声を聞く
- 音の違いを感じる
- 表情を見る
- 抱っこされる
- あやされる
このような経験を毎日繰り返すことで、「人と関わる楽しさ」や「言葉の音」を少しずつ覚えていきます。
つまり、話し始めるずっと前から、言葉の土台づくりは始まっています。
① 聞くことから始まる
言葉を話すためには、まず言葉を聞くことが大切です。
赤ちゃんは、
- お母さんやお父さんの声
- テレビや音楽
- 日常生活のさまざまな音
を聞きながら、少しずつ音の違いを学びます。
何度も同じ言葉を聞くことで、「これは"りんご"というんだ」「これは"ワンワン"なんだ」と覚えていきます。
② 言葉を理解するようになる
話すよりも先に育つのが、「理解する力」です。
例えば、「おいで」と言われて近寄ってきたり、
「ボール持ってきて」と言われてボールを持ってきたりするようになります。
まだ言葉は話せなくても、意味を理解できていることは少なくありません。
このため、理解する力は話す力より早く発達することが一般的です。
③ 声を出して練習する
赤ちゃんは、生後数か月頃から
「あー」
「うー」
「ばばば」
「まんま」
などの声を出すようになります。
これを喃語(なんご)といいます。
喃語は意味のある言葉ではありませんが、口や舌、唇を動かす大切な練習です。
たくさん声を出すことで、少しずつ言葉を話す準備が整っていきます。
④ 最初の言葉を話す
言葉を理解し、口を動かす練習を重ねることで、初めて意味のある言葉が出てきます。
例えば、
- ママ
- パパ
- ワンワン
- ブーブー
などが最初の言葉になることが多くみられます。
最初は一つの言葉だけですが、少しずつ話せる言葉が増えていきます。
⑤ 言葉を組み合わせる
言葉が増えてくると、「ママ きた」「ジュース ちょうだい」「ワンワン いた」
のように、二つ以上の言葉を組み合わせられるようになります。
さらに成長すると、「今日は公園で遊んだよ」「明日おばあちゃんの家に行く」
など、長い文章で会話ができるようになります。
言葉は毎日の経験の中で育つ
子どもは勉強して言葉を覚えるわけではありません。
毎日の生活の中で、
- 家族との会話
- 絵本の読み聞かせ
- お買い物
- 公園遊び
- 食事
- 歌や手遊び
など、さまざまな経験を通して言葉を学んでいきます。
実際に見たり、触れたり、体験したことと言葉が結び付くことで、語彙がどんどん増えていきます。
一人ひとり発達のスピードは違う
言葉の発達には個人差があります。
同じ年齢でも、
- 早く話し始める子
- 理解は早いけれど話すのはゆっくりな子
- 一度にたくさん話し始める子
など、発達の仕方はさまざまです。
大切なのは、他の子どもと比べることではなく、お子さん自身が少しずつ成長しているかを見ることです。
保護者ができること
言葉の発達を支えるためには、特別な教材よりも毎日の関わりが大切です。
例えば、
- たくさん話しかける
- 子どもの話を最後まで聞く
- 絵本を読む
- 一緒に遊ぶ
- 「楽しい」と感じる会話を増やす
こうした積み重ねが、言葉を育てる大きな力になります。
まとめ
子どもの言葉は、
- 聞く
- 理解する
- 声を出して練習する
- 一語を話す
- 二語文・会話へ発達する
という流れで少しずつ育っていきます。
言葉の発達は毎日の生活や人との関わりの中で積み重ねられるものであり、一人ひとり成長のスピードも異なります。
焦って比べるのではなく、お子さんの成長を温かく見守りながら、楽しくコミュニケーションを続けていくことが大切です。

