思春期になると吃音はどう変わる?

思春期は吃音だけでなく「心の変化」も大きくなる時期です

思春期になると、身体が成長するだけでなく、心や人間関係も大きく変化します。

小学生の頃まではあまり気にしていなかった吃音も、

「周りからどう思われるだろう。」
「また言葉が詰まったら恥ずかしい。」

と、自分の話し方を強く意識するようになることがあります。

そのため、思春期は吃音そのものが急に悪化するというよりも、吃音による心理的な影響が大きくなりやすい時期といえます。


周囲の目を気にするようになる

思春期になると、自分が周りからどう見られているかを意識するようになります。

そのため、

  • 人前で話すこと
  • 自己紹介
  • 発表
  • 初対面の人との会話

などに強い緊張を感じることがあります。

「どもること」よりも、「どもっている自分を見られること」がつらいと感じる人も少なくありません。


話すことを避けるようになることがある

吃音への不安が強くなると、

  • 発表を断る
  • 授業で手を挙げない
  • 電話を避ける
  • 初対面の人と話さない
  • 店で注文しない

など、話す場面を避けるようになることがあります。

一時的には安心できますが、避けることが続くと、

「自分は話せない。」という気持ちが強くなり、自信を失ってしまうことがあります。


友達との関係で悩むこともある

思春期は友達との関係がより重要になる時期です。

吃音があることで、

  • 自分から話しかけられない
  • グループに入りづらい
  • 誤解されるのではないかと心配になる

など、人間関係に悩むことがあります。

しかし、吃音があるから良い友人関係を築けないというわけではありません。

自分を理解してくれる友達との出会いが、大きな支えになることもあります。


将来への不安を感じ始める

中学生や高校生になると、

  • 高校受験
  • 大学受験
  • 就職

など、将来について考える機会が増えてきます。

その中で、

「このままで仕事ができるのだろうか。」
「面接で話せるだろうか。」

と不安を抱くこともあります。

こうした悩みは珍しいものではありません。

将来について一人で抱え込まず、家族や先生、言語聴覚士などに相談することが大切です。


吃音を隠そうとして疲れてしまうこともある

思春期になると、どもらないように言い換えたり、話す内容を変えたりして、吃音を隠そうとする人もいます。

もちろん、自分なりの工夫をすることは悪いことではありません。

しかし、常に吃音を隠そうとすると、会話そのものが苦しくなり、心身ともに疲れてしまうことがあります。

「完璧に話そう」と頑張りすぎないことも大切です。


自分を責めないことが大切

思春期は、「みんなは普通に話せるのに。」と自分を責めてしまうことがあります。

しかし、吃音は努力不足や性格の問題ではありません。

話し方だけで、その人の価値が決まるわけではありません。

まずは、「吃音があっても、自分にはたくさんの良いところがある。」

ということを忘れないようにしましょう。


一人で抱え込まない

思春期になると、家族にも悩みを話さなくなることがあります。

しかし、不安を一人で抱え込むと、気持ちがさらに苦しくなることがあります。

困ったときには、

  • 家族
  • 学校の先生
  • スクールカウンセラー
  • 言語聴覚士
  • 当事者会

など、信頼できる人に相談してみましょう。

同じ経験を持つ人と出会うことで、「自分だけではない。」と感じられることもあります。


思春期は自分らしい付き合い方を見つける時期

思春期は、吃音をなくすことだけを目標にする時期ではありません。

自分に合った話し方や工夫を見つけ、

「吃音があっても、自分らしく生活する方法」を少しずつ考えていく時期でもあります。

焦らず、自分のペースで前に進むことが大切です。


まとめ

思春期になると、吃音そのものだけでなく、周囲の目や人間関係、将来への不安など、心理的な悩みが大きくなりやすくなります。

しかし、吃音があることだけで人生が決まるわけではありません。

一人で抱え込まず、家族や学校、言語聴覚士などの専門家に相談しながら、自分らしい付き合い方を見つけていくことが大切です。

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