言語発達について知っておきたい基本用語
はじめに
言語発達について調べていると、
「語彙って何?」
「表出言語と理解言語の違いは?」
「喃語(なんご)って何のこと?」
など、聞き慣れない言葉がたくさん出てくることがあります。
専門用語が分からないと、健診や病院で説明を受けても理解しにくいことがあります。
この記事では、保護者が知っておくと役立つ言語発達の基本用語をわかりやすく解説します。
言語発達
言語発達とは、子どもが言葉を理解し、話し、読み書きができるようになっていく成長の過程のことです。
言語発達には、
- 言葉を理解する力
- 話す力
- 人とやり取りする力
などが含まれます。
語彙(ごい)
語彙とは、知っている言葉の数や、その言葉の集まりのことです。
例えば、
- 「りんご」
- 「いぬ」
- 「ありがとう」
など、一つひとつの言葉が語彙です。
成長とともに語彙が増えることで、より豊かに気持ちや考えを伝えられるようになります。
理解言語
理解言語とは、相手の話を理解する力のことです。
例えば、
- 「おいで」と言われて来る
- 「ボール持ってきて」と言われて持って来る
などは、理解言語が育っている様子です。
一般的には、理解言語は話す力より先に発達します。
表出言語
表出言語とは、自分の気持ちや考えを言葉で表現する力です。
例えば、
- 「ママ」
- 「もっと」
- 「おいしい」
など、自分から言葉を話すことを指します。
理解できる言葉の数のほうが、話せる言葉より多いことが一般的です。
喃語(なんご)
喃語とは、赤ちゃんが話し始める前に発する声のことです。
例えば、
- 「あーあー」
- 「ばばば」
- 「まんまん」
などが喃語です。
喃語は、口や舌を動かす練習でもあり、言葉を話すための大切な準備になります。
指さし
指さしとは、指で物や人を示して伝えることです。
例えば、
- 欲しい物を指さす
- 飛行機を見つけて指さす
- 「見て!」という気持ちで指さす
などがあります。
指さしは、言葉が出る前の大切なコミュニケーションの一つです。
コミュニケーション
コミュニケーションとは、人と気持ちや考えを伝え合うことです。
話すことだけでなく、
- 表情
- 身振り
- 視線
- ジェスチャー
などもコミュニケーションに含まれます。
子どもは言葉を覚える前からコミュニケーションをしています。
発音
発音とは、言葉を正しく音として話すことです。
例えば、
「さかな」が「たかな」になることがあります。
小さい子どもではよく見られますが、成長とともに少しずつ正しい発音ができるようになります。
個人差
個人差とは、子どもによって発達のスピードや特徴が異なることです。
同じ年齢でも、
- 話し始める時期
- 語彙の数
- 会話の上手さ
などには違いがあります。
そのため、他の子どもと比べすぎないことが大切です。
言語聴覚士(ST)
言語聴覚士(Speech-Language-Hearing Therapist:ST)は、言葉や聞こえ、発音、コミュニケーション、飲み込みなどの専門家です。
子どもの言葉の発達について相談したり、必要に応じて評価や支援を受けたりすることができます。
言葉の発達に不安がある場合には、相談先の一つになります。
言葉の発達は用語よりも「子どもの様子」を見ることが大切
専門用語を知っていると、健診や病院での説明が理解しやすくなります。
しかし、最も大切なのは用語を覚えることではありません。
例えば、
- 子どもが楽しそうに人と関わっているか
- 少しずつ理解が進んでいるか
- 気持ちを伝えようとしているか
など、お子さん自身の成長を見ることが何より大切です。
言葉は一人ひとり違ったペースで育っていきます。
まとめ
言語発達には、
- 言語発達
- 語彙
- 理解言語
- 表出言語
- 喃語
- 指さし
- コミュニケーション
- 発音
- 個人差
- 言語聴覚士
など、さまざまな基本用語があります。
これらの意味を知ることで、健診や専門家の説明を理解しやすくなり、お子さんの発達について考える際にも役立ちます。
ただし、言葉の発達は用語だけでは判断できません。一人ひとりの成長を温かく見守り、気になることがあれば早めに専門家へ相談することが大切です。

