日常生活で吃音と上手に付き合うコツ
吃音とともに生活している人はたくさんいます
吃音は、話す場面で言葉が繰り返されたり、引き伸ばされたり、詰まったりすることがある状態です。
学校や仕事だけでなく、
- 買い物
- 病院の受診
- 電話
- 外食
- 地域での活動
など、日常生活のさまざまな場面で話す機会があります。
そのため、
「話すことが不安で外出がおっくうになる。」
「できるだけ人と話さないようにしている。」
という人も少なくありません。
しかし、少し考え方や工夫を取り入れることで、生活のしやすさが変わることがあります。
吃音を隠そうとし過ぎない
吃音がある人の中には、「絶対にどもらないようにしよう。」と強く意識する人もいます。
しかし、吃音を隠そうとするほど緊張が高まり、かえって話しにくくなることがあります。
もちろん、吃音について周囲に伝えるかどうかは本人が決めることです。
大切なのは、無理をして自分を追い込まないことです。
自分のペースで話す
相手を待たせてはいけないと思うと、早口になってしまうことがあります。
しかし、少しゆっくり話したほうが、相手にとっても聞き取りやすいことが少なくありません。
焦らず、自分の話しやすいペースを大切にしましょう。
会話は速さを競うものではありません。
話しやすい方法を取り入れる
コミュニケーションは、話すことだけではありません。
例えば、
- メモを書く
- メールやチャットを使う
- 身ぶりや表情を加える
- 資料や写真を見せながら説明する
など、自分が伝えやすい方法を取り入れることで、安心してやり取りができることがあります。
状況に応じて、さまざまな方法を使い分けることも大切です。
苦手な場面は事前に準備する
吃音が出やすい場面には、
- 電話をかける
- 病院を受診する
- 自己紹介をする
- お店で注文する
など、人それぞれ特徴があります。
そのような場面では、
- 話す内容をメモする
- 話す順番を整理する
- 必要な資料を準備する
など、事前の準備によって安心して話しやすくなることがあります。
「できたこと」に目を向ける
会話が終わると、「またどもってしまった。」と反省してしまうことがあるかもしれません。
しかし、
- 必要なことを伝えられた
- あいさつができた
- 自分から話しかけられた
など、できたことにも目を向けてみましょう。
小さな成功体験を積み重ねることが、自信につながっていきます。
無理に避け続けない
苦手な場面を避けたくなる気持ちは自然なものです。
しかし、すべてを避け続けると、「やっぱり自分には無理なんだ。」という思いが強くなってしまうことがあります。
無理をする必要はありませんが、少しずつ挑戦できそうな場面から経験を重ねることで、自信につながることもあります。
周囲の力を借りることも大切
日常生活の中で困ることがあれば、
- 家族
- 友人
- 職場の人
- 言語聴覚士
など、周囲に相談してみることも大切です。
一人で抱え込まず、必要なときには助けを求めることで、生活しやすくなることがあります。
吃音があっても生活を楽しむことはできる
吃音があると、「話すこと」に意識が向き過ぎてしまうことがあります。
しかし、人生には、
- 趣味を楽しむ
- 家族と過ごす
- 旅行へ行く
- 美味しいものを食べる
- 新しいことに挑戦する
など、多くの楽しみがあります。
吃音だけに目を向けるのではなく、自分が大切にしたいことにも目を向けてみましょう。
自分らしい生活を続けていこう
吃音との付き合い方に正解はありません。
積極的に周囲へ伝える人もいれば、自分なりの工夫をしながら生活する人もいます。
大切なのは、「どもらない人になること」ではなく、「吃音があっても自分らしく生活すること」です。
焦らず、自分のペースで、自分らしい毎日を積み重ねていきましょう。
まとめ
吃音があると、日常生活のさまざまな場面で不安を感じることがあります。
しかし、話し方だけにとらわれず、自分に合ったコミュニケーション方法や生活の工夫を取り入れることで、安心して過ごせる場面は少しずつ増えていきます。
大切なのは、吃音をなくすことだけではなく、吃音と付き合いながら自分らしい生活を送ることです。
一人で抱え込まず、周囲の力も借りながら、自分のペースで毎日を楽しんでいきましょう。

