電話対応が苦手なときの対処法
電話に苦手意識を持つ人は少なくありません
吃音のある人の中には、「電話が一番苦手。」と感じる人が少なくありません。
対面であれば、表情や身ぶり、相手の反応を見ながら話すことができます。
しかし、電話では声だけでやり取りをするため、
- 相手の表情が分からない
- すぐに返事をしなければならない
- 沈黙が気になる
といった理由から、緊張しやすくなります。
まずは、「電話が苦手なのは自分だけではない」と知ることが大切です。
なぜ電話は話しにくいの?
電話では、相手が目の前にいないため、「ちゃんと伝わっているだろうか。」という不安が強くなりやすくなります。
また、
- 自分の名前を名乗る
- 会社名を伝える
- 用件を簡潔に説明する
など、決まった言葉を話す場面が多く、苦手な音が含まれていると、さらに緊張が高まることがあります。
電話を苦手に感じるのは、決して珍しいことではありません。
話す内容をあらかじめ準備する
電話では、その場で考えながら話そうとすると焦ってしまうことがあります。
そのため、
- 伝えたい内容
- 相手に確認したいこと
- 話す順番
などをメモにまとめておくと安心です。
例えば、
- 名前
- 用件
- 確認事項
- お礼
という流れを準備しておくだけでも、落ち着いて話しやすくなります。
焦って早口にならない
電話では、「早く話さなければ。」と思ってしまうことがあります。
しかし、早口になるほど緊張しやすくなり、吃音が出やすくなる人もいます。
相手は多少ゆっくり話しても理解できます。
慌てず、自分のペースで話すことを意識しましょう。
言葉が詰まっても焦らない
電話中に言葉が詰まると、「早く話さなければ。」という気持ちから、さらに緊張してしまうことがあります。
しかし、少し間が空いても問題ないことがほとんどです。
一度深呼吸をして、落ち着いて話し直すだけでも十分です。
相手は、自分が思っているほど長い沈黙だとは感じていないことも少なくありません。
必要に応じて最初に伝える
仕事などで電話をする場合、必要であれば最初に、
「少し吃音がありますので、お待たせすることがあるかもしれません。」
と一言伝えることで、自分の気持ちが楽になる人もいます。
もちろん、必ず伝える必要はありません。
自分が安心して話せる方法を選びましょう。
電話以外の方法も活用する
現在では、
- メール
- チャット
- メッセージアプリ
- オンライン会議
など、電話以外のコミュニケーション手段も増えています。
すべてを電話だけで対応しようとせず、状況に応じて他の方法を活用することも一つの工夫です。
仕事では、事前に職場へ相談することで、連絡方法を調整できる場合もあります。
少しずつ経験を積む
電話が苦手だからといって、すべて避け続けると、不安がさらに大きくなることがあります。
無理をする必要はありませんが、
- 家族への電話
- 親しい友人への電話
- 予約の電話
など、負担の少ない場面から少しずつ経験を重ねることで、自信につながることがあります。
大切なのは、「完璧に話すこと」ではなく、「電話ができた」という経験を積み重ねることです。
自分を責めない
電話が終わると、
「あの言い方でよかったのかな。」
「またどもってしまった。」
と反省してしまうことがあります。
しかし、電話の目的は、「どもらずに話すこと」ではありません。
必要な情報を相手に伝え、やり取りができたのであれば、それは十分に目的を果たしています。
話し方だけではなく、「伝えられたこと」にも目を向けましょう。
困ったときは一人で抱え込まない
電話対応が仕事や生活に大きな負担となっている場合は、
- 上司
- 言語聴覚士
- 当事者会
- 就労支援機関
などへ相談することも大切です。
一人で悩まず、自分に合った方法を一緒に考えていくことで、電話への不安が軽くなることがあります。
まとめ
電話対応は、吃音のある人が苦手に感じやすい場面の一つです。
しかし、話す内容を準備したり、自分のペースで話したりすることで、不安を軽減できる場合があります。
また、電話だけにこだわらず、メールやチャットなど他の手段も上手に活用しながら、自分に合ったコミュニケーション方法を見つけていくことが大切です。

