初対面の人と話すときのポイント(吃音)
初対面の人との会話は誰でも緊張するものです
初めて会う人と話す場面では、
- 自己紹介をする
- あいさつをする
- 質問に答える
- 会話を続ける
など、短い時間の中で多くのやり取りがあります。
吃音のある人の中には、
「最初の一言が出ない。」
「どもったら相手にどう思われるだろう。」
と、不安を感じる人も少なくありません。
しかし、初対面の人と話すことに緊張するのは、吃音がある人だけではありません。
多くの人が少なからず緊張しています。
そのことを知っておくだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。
第一印象は話し方だけで決まるものではありません
「流暢に話せなければ、良い印象を持ってもらえない。」と思う人もいます。
しかし、人は相手の印象を、
- 笑顔
- 表情
- あいさつ
- 話を聞く姿勢
- 相手への気配り
など、さまざまな要素から感じ取っています。
多少言葉が詰まったとしても、誠実な態度や穏やかな雰囲気は十分に伝わります。
話し方だけで自分の印象が決まるわけではありません。
最初の一言を準備しておく
初対面では、最初の一言が一番緊張しやすいという人もいます。
そのような場合は、
- 「よろしくお願いします。」
- 「初めまして。」
- 「今日はありがとうございます。」
など、よく使う言葉をあらかじめ考えておくと安心です。
毎回同じ言葉でも構いません。
「最初の一言」が決まっているだけで、その後の会話に入りやすくなることがあります。
自分のペースで話す
初対面では、「早く話さなければ。」と思ってしまうことがあります。
しかし、焦って話すほど緊張が強くなり、言葉が出にくくなることもあります。
相手もあなたの話を聞こうとしています。
少しゆっくり話しても問題ありません。
一呼吸置きながら、自分のペースで話すことを意識してみましょう。
相手の話を聞くことも会話の大切な役割
会話は、自分が話すだけではありません。
相手の話を聞き、
- 相づちを打つ
- 質問をする
- 共感を示す
ことも、良いコミュニケーションにつながります。
「たくさん話さなければ。」と考えるよりも、
「相手の話をしっかり聞こう。」という気持ちでいると、会話への負担が軽くなる人もいます。
吃音について伝えるかどうかは自分で決めてよい
初対面の相手に、吃音について説明したほうがよいのか悩むこともあるでしょう。
例えば、
「少し言葉が詰まることがあります。」
と一言伝えることで、安心して話せる人もいます。
一方で、特に伝えずに会話を進める人もいます。
どちらが正しいということではありません。
その場の状況や自分の気持ちに合わせて選ぶことが大切です。
「どもらないこと」を目標にしない
会話が終わると、「今日はまたどもってしまった。」と落ち込むことがあるかもしれません。
しかし、初対面で本当に大切なのは、「どもらなかったこと」ではなく、「相手と出会い、会話ができたこと」です。
言葉が詰まっても、お互いを知る時間を持てたのであれば、その会話には十分な価値があります。
経験を重ねることで少しずつ慣れていく
初対面の人との会話は、経験を重ねることで少しずつ緊張が和らぐことがあります。
最初からうまく話せる必要はありません。
一人ひとりとの出会いを積み重ねながら、「今日はあいさつができた。」「笑顔で話せた。」という小さな成功を大切にしていきましょう。
ありのままの自分を大切にする
初対面では、「良く見られたい。」と思うのは自然なことです。
しかし、吃音を無理に隠そうとすると、自分自身が疲れてしまうことがあります。
大切なのは、完璧に話せる自分になることではありません。
吃音があっても、自分らしく相手と向き合うことが、自然な人間関係につながっていきます。
まとめ
初対面の人との会話は、吃音がある人にとって緊張しやすい場面の一つです。
しかし、第一印象は話し方だけで決まるものではなく、笑顔や誠実な態度、相手の話を聞く姿勢も大切な要素です。
どもらないことだけを目標にするのではなく、「相手とつながること」を大切にしながら、自分のペースで会話を楽しんでいきましょう。

