高齢になっても吃音は変わらない?

年齢を重ねると吃音はどうなるのでしょうか

吃音は、子どもや若い人だけのものと思われることがあります。

しかし、幼い頃から吃音が続いている人は、高齢になっても吃音と付き合いながら生活していることがあります。

そのため、

「年を取れば自然に治るの?」
「高齢になってから悪化することはあるの?」

と疑問に思う人も少なくありません。

実際には、吃音の経過は一人ひとり異なり、年齢だけで大きく変化するとは言えません。


年齢だけで自然に治るわけではありません

子どもの吃音は成長とともに自然に改善することがあります。

一方で、大人になってからも続いている発達性吃音は、年齢を重ねたからといって自然に消えるとは限りません。

そのため、「高齢になれば治る。」あるいは、

「必ず悪化する。」というものではありません。

長年、自分なりの工夫をしながら生活している人も多くいます。


長年の経験から自分なりの工夫が身についていることもある

長く吃音と付き合ってきた人の中には、

  • 話しやすいペースを知っている
  • 緊張しやすい場面への対処法を持っている
  • 自分に合ったコミュニケーション方法を見つけている

など、経験の中で自分なりの工夫を身につけている人もいます。

そのため、若い頃よりも気持ちに余裕を持って話せるようになったと感じる人もいます。


生活環境が変わると感じ方も変わる

高齢になると、

  • 定年退職
  • 子どもの独立
  • 地域活動への参加
  • 医療機関を利用する機会の増加

など、生活環境が変化します。

仕事で人前に立つ機会が減ることで、「以前より吃音を気にしなくなった。」と感じる人もいます。

一方で、新しい地域活動や趣味を始めることで、人前で話す機会が増え、不安を感じる人もいます。

吃音そのものだけではなく、生活環境の変化も影響します。


加齢による変化と吃音は区別して考える

高齢になると、

  • 声がかすれやすくなる
  • 話す速さが変わる
  • 言葉が思い出しにくくなる

など、加齢による変化がみられることがあります。

これらは吃音とは異なる変化です。

また、脳卒中や神経の病気などによって、新たに話しにくさが現れることもあります。

以前とは異なる症状が急に現れた場合は、「年齢のせい」と決めつけず、医療機関へ相談することが大切です。


人とのつながりを大切にする

退職後は、人と話す機会が減る人もいます。

しかし、人との交流は心や体の健康にもつながります。

趣味や地域活動、ボランティアなど、自分が楽しめる活動に参加することで、新しい人との出会いが生まれることもあります。

吃音があるからといって、人とのつながりを諦める必要はありません。


話し方だけで自分を評価しない

高齢になっても、「もっと上手に話せれば。」と思うことがあるかもしれません。

しかし、人との関わりで大切なのは、流暢に話すことだけではありません。

これまで積み重ねてきた経験や知識、人柄は、話し方とは別の大切な魅力です。

話し方だけで自分の価値を決めないようにしましょう。


困ったときは相談することも大切

長年吃音と付き合ってきた人の中には、「今さら相談しても変わらない。」と思っている人もいます。

しかし、

  • 言語聴覚士
  • 医療機関
  • 当事者会

などへ相談することで、新しい工夫や考え方を知ることができる場合があります。

何歳になっても相談することに遅すぎるということはありません。


年齢を重ねても自分らしく生活することが大切

吃音があることは人生の一部かもしれませんが、それが人生のすべてではありません。

年齢を重ねても、

  • 趣味を楽しむ
  • 家族と過ごす
  • 地域で活動する
  • 新しいことに挑戦する

など、自分らしい生活を続けることは十分にできます。

吃音をなくすことだけではなく、自分らしく生活することを大切にしていきましょう。


まとめ

高齢になっても、吃音が年齢だけで大きく変化するとは限りません。

長年の経験から自分なりの工夫を身につけ、安心して生活している人も多くいます。

一方で、加齢による変化や新たな病気による話しにくさとは区別して考えることが大切です。

困ったときは専門家にも相談しながら、年齢を重ねても自分らしい生活を続けていきましょう。

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