大学生・専門学生の吃音との向き合い方
新しい環境で不安を感じるのは自然なことです
大学や専門学校への進学は、新しい生活の始まりです。
授業やサークル活動、新しい友人との出会いなど、期待がある一方で、不安を感じる人も少なくありません。
吃音のある人は、
「自己紹介でどもったらどうしよう。」
「友達ができるだろうか。」
「授業で発表があるのかな。」
など、話す場面について心配になることがあります。
しかし、そのような不安を抱くことは決して珍しいことではありません。
まずは、新しい環境に慣れるまで時間がかかるのは自然なことだと考えましょう。
自己紹介は誰でも緊張する
大学や専門学校では、入学直後に自己紹介をする機会があります。
吃音があると、「名前でつまずいたらどうしよう。」と心配になることがあります。
しかし、自己紹介では、完璧に話すことよりも、自分らしく伝えることが大切です。
もし緊張が強い場合は、
ゆっくり話すことを意識したり、事前に話す内容を考えておいたりすることで、不安が軽くなることがあります。
友達づくりを焦らない
高校までは毎日同じクラスで過ごすことが多いですが、大学や専門学校では授業ごとにメンバーが変わることも珍しくありません。
そのため、「早く友達をつくらなければ。」と焦ってしまう人もいます。
しかし、友達は無理に作るものではありません。
授業や実習、サークル活動などを通して、少しずつ自然に関係ができることも多くあります。
自分のペースを大切にしましょう。
発表や実習で困ることもある
大学や専門学校では、
- グループワーク
- プレゼンテーション
- 実習報告
- ディスカッション
など、人前で話す機会があります。
吃音があることで不安を感じることもありますが、多くの場合、先生に事前に相談することで、配慮を受けられることがあります。
困っていることを一人で抱え込まず、早めに相談することも大切です。
アルバイトで話すことに不安を感じることもある
大学生活ではアルバイトを始める人も多くいます。
接客や電話対応など、話すことが多い仕事に不安を感じる人もいます。
しかし、アルバイトにはさまざまな仕事があります。
自分に合った仕事内容を選ぶことも一つの方法です。
経験を積むことで、自信につながることもあります。
就職活動を意識し始める
大学生・専門学生になると、就職活動について考える機会が増えてきます。
面接や企業説明会を思い浮かべ、「吃音があると不利なのでは。」と心配になる人もいます。
確かに、面接で話すことに不安を感じる人は多くいますが、吃音があることだけで採用が決まるわけではありません。
早めに大学のキャリアセンターや言語聴覚士などへ相談し、面接の練習や情報収集をしておくと安心です。
吃音を隠そうと頑張りすぎない
大学生になると、「できるだけどもらないようにしよう。」と努力する人もいます。
話し方を工夫すること自体は悪いことではありません。
しかし、常に吃音を隠そうとすると、会話を楽しむ余裕がなくなり、疲れてしまうことがあります。
大切なのは、「どもらないこと」ではなく、「伝えたいことを伝えること」です。
同じ経験を持つ人と出会う
大学生・専門学生になると、行動範囲が広がり、当事者会や交流会に参加しやすくなる人もいます。
同じような経験を持つ人と話すことで、「自分だけではなかった。」と安心できることがあります。
また、吃音と向き合う工夫や考え方を知るきっかけにもなります。
一人で抱え込まない
大学生活は自由度が高くなる一方で、悩みを相談する機会が減ってしまうこともあります。
困ったときには、
- 家族
- 信頼できる友人
- 教員
- 学生相談室
- キャリアセンター
- 言語聴覚士
など、相談できる相手を見つけておくことが大切です。
一人で悩み続ける必要はありません。
自分らしい学生生活を送ることが大切
大学や専門学校は、学びだけでなく、自分自身を成長させる大切な時間です。
吃音があることで悩む場面はあるかもしれませんが、それだけで学生生活の価値が決まるわけではありません。
勉強や趣味、サークル活動、アルバイトなど、自分が興味を持てることに挑戦しながら、自分らしい学生生活を送ることが大切です。
まとめ
大学生・専門学生になると、新しい人間関係や発表、実習、アルバイト、就職活動など、話す場面が増えるため、不安を感じることがあります。
しかし、焦らず自分のペースで環境に慣れ、困ったときは周囲に相談することで、安心して学生生活を送ることができます。
吃音を「隠さなければならないもの」と考え過ぎず、自分らしく学び、成長していくことが何より大切です。

