利用できる相談機関や支援制度
一人で悩まず、相談できる場所があります
吃音の悩みは、本人だけでなく、保護者や家族にとっても大きな負担になることがあります。
しかし、
- 「どこに相談すればいいかわからない。」
- 「相談できる場所があることを知らなかった。」
という方も少なくありません。
現在は、医療・教育・福祉など、さまざまな機関で相談や支援を受けられる場合があります。
一人で抱え込まず、自分や家族に合った相談先を見つけることが大切です。
言語聴覚士への相談
吃音について専門的な相談をしたい場合は、言語聴覚士(ST)がいる医療機関や療育機関が主な相談先になります。
言語聴覚士は、
- 吃音の評価
- 年齢に応じた支援
- 家庭での関わり方のアドバイス
- 学校や職場での困りごとの相談
などを行っています。小児吃音外来や成人吃音相談外来を設けている医療機関もあります。
病院やクリニック
耳鼻咽喉科やリハビリテーション科、小児科、心療内科などで吃音の相談ができる医療機関もあります。
医療機関によって対応できる内容は異なるため、
- 吃音の診療を行っているか
- 言語聴覚士が在籍しているか
を事前に確認すると安心です。
学校の「ことばの教室(通級指導教室)」
小学生や中学生では、ことばの教室(通級指導教室)を利用できる地域があります。
ここでは、
- 話すことへの不安への支援
- コミュニケーションの練習
- 学校生活での困りごとの相談
など、一人ひとりに合わせた指導を受けられます。利用方法は学校や教育委員会に相談できます。
発達支援センター・療育センター
幼児では、自治体の発達支援センターや療育センターが相談窓口になることがあります。
施設によっては、言語聴覚士が在籍し、
- 吃音の相談
- 発達の評価
- 保護者への支援
などを行っています。地域によって対象年齢や利用方法が異なるため、お住まいの自治体に確認するとよいでしょう。
自治体の相談窓口
多くの自治体では、
- 保健センター
- 子ども家庭センター
- 子育て支援センター
などで、子どもの発達やことばに関する相談を受け付けています。
自治体によっては、言語聴覚士による相談日を設けているところもあります。
当事者会・家族会
吃音のある本人や家族同士が交流する当事者会・家族会も、大切な支えになります。
同じ経験を持つ人と話すことで、
- 一人ではないと感じられる
- 日常生活の工夫を知ることができる
- 気持ちが楽になる
などのメリットがあります。
専門的な治療とは役割が異なりますが、心理的な支えとして大きな意味があります。
障害福祉サービスを利用できる場合もある
吃音だけで直ちに障害福祉サービスの対象になるわけではありませんが、症状の程度や生活への影響によっては、利用できる制度がある場合があります。
例えば、
- 障害者雇用での就労
- 就労支援サービス
- 合理的配慮の相談
などにつながることもあります。
利用できる制度は一人ひとり異なるため、市区町村の福祉窓口や相談支援機関に確認してみましょう。
相談は早いほど選択肢が広がる
「もう少し様子を見よう。」と思っているうちに、不安が大きくなってしまうこともあります。
特に子どもの場合は、
- 保護者が心配している
- 話すことを嫌がるようになった
- 学校生活で困っている
と感じた時点で相談しても早すぎることはありません。
大人も同様に、仕事や日常生活で困りごとがある場合は、早めに相談することで対処法を一緒に考えやすくなります。
一人で抱え込まないことが何より大切
吃音の悩みは、周囲から見えにくいため、一人で抱え込みやすい特徴があります。
しかし、現在は医療・教育・福祉など、さまざまな相談先があります。
困ったときには、「相談することも支援の一つ」という気持ちで、安心して相談してみましょう。
まとめ
吃音については、言語聴覚士がいる医療機関や療育センター、ことばの教室(通級指導教室)、自治体の相談窓口、当事者会・家族会など、さまざまな相談先があります。
年齢や生活環境によって利用できる支援は異なるため、自分に合った相談先を選ぶことが大切です。
一人で悩まず、早めに専門家や支援機関へ相談することで、本人や家族に合った支援につながりやすくなります。

