補聴器のお手入れ方法と長持ちさせるコツ

「補聴器は毎日お手入れした方がいいのでしょうか?」
「できるだけ長く使うためには、何に気をつければいいですか?」

補聴器は毎日使用する医療機器です。

耳に装着するため、汗や皮脂、耳あか、湿気などの影響を受けやすく、お手入れをせずに使い続けると、聞こえが悪くなったり故障したりする原因になることがあります。

一方で、正しいお手入れを続ければ、補聴器をより快適に、長く使用することができます。

この記事では、補聴器のお手入れ方法と長持ちさせるコツについて、言語聴覚士がわかりやすく解説します。


なぜお手入れが必要なの?

補聴器は小さく精密な電子機器です。

毎日使用していると、

  • 耳あか
  • 湿気
  • 皮脂
  • ホコリ

などが少しずつ付着します。

これらがたまると、

  • 音が小さくなる
  • 雑音が入る
  • 音が出なくなる
  • 故障しやすくなる

などの原因になります。

そのため、毎日のお手入れが大切です。


毎日行いたいお手入れ

補聴器を外したら、まず柔らかい乾いた布や専用クロスで全体を軽く拭きましょう。

特に、

  • 本体
  • 耳せん(イヤーチップ)
  • 耳に触れる部分

は汗や皮脂が付きやすいため、丁寧に拭くことが大切です。

強くこする必要はありません。


耳あかを取り除く

補聴器で最も多いトラブルの一つが、耳あかによる詰まりです。

耳あかがスピーカー部分に詰まると、音が小さくなったり、音が出なくなったりすることがあります。

メーカーから付属しているブラシや掃除用具を使って、やさしく取り除きましょう。

針やつまようじなどを使うと故障の原因になるため避けましょう。


水洗いはできる?

補聴器本体は電子機器なので、基本的に水洗いはできません。

水道水で洗ったり、水につけたりすると故障するおそれがあります。

一方で、イヤーチップなど取り外せる部品の中には、水洗いできるものもあります。

洗えるかどうかは、取扱説明書や販売店で確認しましょう。


湿気対策も重要

補聴器は湿気が苦手です。

特に、

  • 夏場
  • 梅雨
  • 汗をかきやすい方

では湿気による故障が起こりやすくなります。

使用しないときは、補聴器専用の乾燥ケースや電気式乾燥器を利用すると、湿気対策になります。

毎日の習慣にすると、故障の予防につながります。


電池や充電池にも気を配ろう

電池式の場合は、電池がなくなったら早めに交換しましょう。

長期間使用しない場合は、電池を取り外して保管すると液漏れの予防になります。

充電式の場合は、毎日決まった時間に充電する習慣をつけると安心です。

充電端子にホコリが付いていないかも確認しましょう。


保管するときのポイント

補聴器を外したら、

  • 高温になる場所
  • 直射日光が当たる場所
  • 浴室など湿気の多い場所

を避けて保管しましょう。

また、小さなお子さんやペットが誤って口に入れないよう、安全な場所に保管することも大切です。


定期的な点検を受けよう

毎日のお手入れだけでは気づけない不具合もあります。

そのため、購入した販売店や耳鼻咽喉科などで定期的な点検を受けることが大切です。

点検では、

  • 音が正常に出ているか
  • 部品の劣化
  • 耳あかの詰まり
  • 聴力の変化に合わせた調整

などを確認してもらえます。

聞こえにくくなったと感じたときは、故障ではなく調整が必要な場合もあります。


耳のお手入れも忘れずに

補聴器だけでなく、耳の健康を保つことも重要です。

耳あかが多くたまると、補聴器が詰まりやすくなるだけでなく、聞こえにも影響します。

耳掃除はやり過ぎるとかえって耳を傷つけることもあるため、気になる場合は耳鼻咽喉科で相談しましょう。


まとめ

補聴器は毎日使用する医療機器だからこそ、日頃のお手入れがとても大切です。

使用後に乾いた布で拭き、耳あかを取り除き、湿気対策を行うことで、故障を防ぎやすくなります。

また、定期的な点検や聴力に合わせた調整を受けることで、補聴器をより快適に、長く使い続けることができます。

大切な補聴器を長持ちさせるためにも、毎日少しずつお手入れを続けていきましょう。

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