障害者手帳を取得するメリットとは?

失語症の方やご家族から、

「障害者手帳は取った方がいいのでしょうか?」
「取得するとどんなメリットがありますか?」

という質問を受けることがあります。

障害者手帳は、障害のある方が生活しやすくなるように支援を受けるための大切な制度です。

しかし、

「自分には関係ない」
「取得することに抵抗がある」

と感じる方も少なくありません。

まず知っておいていただきたいのは、障害者手帳は特別な人のためのものではなく、必要な支援を受けるための仕組みだということです。

この記事では、障害者手帳を取得する主なメリットについて解説します。

税金の負担を軽減できる

障害者手帳を取得すると、所得税や住民税の障害者控除など、税制上の優遇を受けられる場合があります。ご本人だけでなく、扶養しているご家族が控除を受けられる場合もあります。

長期的に見ると、家計の負担軽減につながることがあります。

公共交通機関の割引が利用できる

身体障害者手帳を持っていると、鉄道やバスなどの運賃割引を受けられる場合があります。自治体や交通機関によって内容は異なりますが、移動にかかる費用を抑えられることがあります。

失語症の方が通院や社会参加を続ける上で役立つ制度の一つです。

医療費や福祉サービスの助成につながることがある

自治体によっては、

・医療費助成
・福祉サービス利用支援
・補装具や日常生活用具の給付

などの制度を利用できる場合があります。

利用できる内容は地域によって異なるため、市区町村の窓口で確認してみましょう。

公共料金や各種料金の割引が受けられることがある

障害者手帳を提示することで、

・NHK受信料
・携帯電話料金
・公共施設利用料

などの割引制度を利用できる場合があります。

日常生活のさまざまな場面で負担軽減につながります。

映画館や美術館などの割引がある

多くの施設では、障害者手帳を提示すると本人や介助者の入場料が割引または無料になる場合があります。

例えば、

・映画館
・美術館
・博物館
・動物園
・テーマパーク

などです。

外出や社会参加のきっかけにもなります。

障害者雇用制度を利用できる

失語症によって仕事に影響が出ている場合、

障害者雇用枠

での就職や転職を検討できるようになります。

職場から配慮を受けながら働ける可能性が広がるため、復職や再就職を考えている方には大きなメリットになることがあります。

福祉制度を利用しやすくなる

障害者手帳は、さまざまな福祉サービスを利用する際の証明書として使われます。

例えば、

・就労支援サービス
・相談支援
・地域福祉サービス

などです。

必要な支援につながりやすくなります。

「困ったときの備え」になる

現在は大きな困りごとがなくても、

・将来仕事が難しくなった
・経済的な負担が増えた
・支援が必要になった

という場合があります。

障害者手帳は、そうしたときに利用できる制度への入り口になります。

「今すぐ使わなくても持っておく価値がある」と考える方もいます。

手帳を持つことは不利益ではない

時々、

「手帳を持つと不利になるのでは?」

と心配される方がいます。

しかし、障害者手帳を取得したことが自動的に勤務先や周囲へ知られることはありません。

また、取得したからといって必ず利用しなければならないわけでもありません。

必要なときに利用できる制度と考えるとよいでしょう。

まとめ

障害者手帳を取得することで、

・税金の控除
・交通機関の割引
・医療費助成
・公共料金の割引
・施設利用料の割引
・障害者雇用の利用
・福祉サービスの活用

など、さまざまな支援を受けられる可能性があります。

失語症の方にとって障害者手帳は、「障害を証明するもの」だけではなく、「生活を支えるための道具」でもあります。

取得できる可能性がある場合は、主治医や言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、自治体窓口へ相談し、自分に合った制度を活用していきましょう。

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