子育て50の疑問(ことば・コミュニケーション編)
本書は、私が言語聴覚士(ST)として日々多くの親子にお会いする中で、
「よく耳にする、親御さんのリアルな切実な声」を全50問のQ&A形式でまとめたものです。
特定のどなたかへのインタビューやアンケートではなく、臨床の場で長年向き合ってきた
「多くのお家の方が一度は突き当たる普遍的なお悩み」をベースに、
専門的な知見をぎゅっと分かりやすく詰め込みました。
1章から5章は次の通りです。
- 第1章:これって大丈夫?ことばの遅れと発達の疑問
- 第2章:お家での関わり方
- 第3章:話し方・発音の気になるクセ
- 第4章:集団行動と他者との関わり
- 第5章:専門機関への相談と親の心の持ち方
すべての問いの最後には、忙しい毎日の合間でもパッと読めて心が救われる「一言メモ」を添えています。最初から順番に読む必要はありません。目次を見て、いま一番気になるページからパッと開いてみてください。
■ 一番伝えたかったのは、親御さんの「心の安心」です
子どもの言葉が出なかったり、周りと違ったりすると、「私の話しかけ方が足りないのかな」「育て方のせい?」とご自身を責めてしまう親御さんがとても多いです。
ですが、これだけは声を大にしてお伝えさせてください。 お子さんの言葉がのんびりなのは、親御さんのせいでは絶対にありません。
ことばの成長スピードは、子どもたちが生まれながらに持っている大切な個性です。 言葉をはぐくむために一番大切なのは、完璧な話しかけ方のテクニックではなく、親御さん自身がリラックスして、目の前のお子さんとの時間を「楽しいな」と思える安心感です。
本書が、夜中に1人でスマホを握りしめて悩んでいるお母さん・お父さんの「お守り」のような存在になれたら、これほど嬉しいことはありません。
周りの子と比べる必要はまったくありません。半年前、1年前の「過去の我が子」からの小さな一歩を、一緒に愛おしんでいきましょう。


