訪問リハビリとは?利用方法を解説
退院後の失語症の方やご家族から、
「自宅でもリハビリを受けられますか?」
「訪問リハビリとはどのようなサービスですか?」
という質問を受けることがあります。
退院後は通院が難しかったり、外出に不安があったりする方も少なくありません。
そのような方にとって、自宅でリハビリを受けられる訪問リハビリは心強いサービスです。
この記事では、訪問リハビリの内容や利用方法についてわかりやすく解説します。
訪問リハビリとは?
訪問リハビリ(訪問リハビリテーション)とは、
理学療法士(PT)
作業療法士(OT)
言語聴覚士(ST)
などのリハビリ専門職が自宅を訪問し、リハビリを行うサービスです。訪問先は自宅だけでなく、有料老人ホームなどの居室も対象になることがあります。
病院や施設へ通うのではなく、実際の生活環境の中でリハビリを受けられることが大きな特徴です。
失語症の方はどんなリハビリを受けるの?
失語症の方の場合、主に言語聴覚士が訪問します。
例えば、
・会話練習
・呼称訓練
・音読練習
・聴理解訓練
・コミュニケーション方法の指導
・家族への助言
などが行われます。
また、
・電話対応
・買い物
・近所との会話
など、実際の生活場面に合わせた練習ができることも訪問リハビリの大きなメリットです。
自宅だからこそできる支援がある
病院の訓練室では問題なくできても、
自宅ではうまくいかないということがあります。
例えば、
・家族との会話
・生活リズム
・食事場面
・地域での生活
などです。
訪問リハビリでは、実際の生活環境を見ながら支援できるため、より実践的なリハビリにつながります。
訪問リハビリを利用できる人
介護保険で利用する場合は、
・要支援1・2
・要介護1〜5
の認定を受けている方が対象です。さらに、医師が訪問リハビリの必要性を認めていることが条件になります。
また、
・40〜64歳で脳卒中後の後遺症がある方
・65歳以上の方
なども対象になる場合があります。
医療保険で利用できる場合もある
訪問リハビリは介護保険だけでなく、医療保険で利用できる場合もあります。
例えば、
・65歳未満
・介護保険の対象外
・要介護認定を受けていない
場合などです。
どちらの制度を利用するかは年齢や病状によって異なるため、主治医へ相談しましょう。
利用開始までの流れ
一般的な流れは次の通りです。
① 主治医へ相談する
まずは主治医へ、「訪問リハビリを利用したい」と相談します。
② 要介護認定を受ける
介護保険を利用する場合は、要支援認定または要介護認定が必要です。
③ ケアマネジャーへ相談する
認定後はケアマネジャーがケアプランを作成します。
④ 主治医の指示書を作成してもらう
訪問リハビリは医師の指示のもとで実施されます。
介護保険の場合は定期的な指示書が必要です。
⑤ 訪問リハビリ開始
初回評価を行った後、目標に合わせたリハビリが始まります。
利用頻度はどのくらい?
訪問リハビリは、週1〜3回程度で利用されることが多いです。
介護保険では、1回20分以上で実施され、回数には一定の上限があります。
利用回数は、
・症状
・目標
・介護保険の利用状況
によって決まります。
訪問リハビリのメリット
訪問リハビリには次のようなメリットがあります。
・通院の負担が少ない
・生活場面に即した訓練ができる
・家族も一緒にアドバイスを受けられる
・実際の困りごとを相談できる
・自宅で安心してリハビリを継続できる
特に失語症の方では、ご家族への支援も重要な役割になります。
訪問リハビリの注意点
訪問リハビリを希望しても、言語聴覚士が在籍していない事業所もあります。
失語症のリハビリを希望する場合は、「言語聴覚士の訪問に対応しているか」を事前に確認することが大切です。
まとめ
訪問リハビリとは、リハビリ専門職が自宅を訪問して行うリハビリサービスです。
失語症の方では、
・会話練習
・コミュニケーション支援
・家族指導
・生活場面での訓練
などを受けることができます。
通院が難しい方や、自宅で実践的なリハビリを受けたい方にとって非常に有効なサービスです。
利用を検討している場合は、まず主治医やケアマネジャー、言語聴覚士へ相談してみましょう。

