失語症はどのくらいの人がなる病気?
まずは5分ほどの動画で全体像をご覧ください。
その後、記事でさらに詳しく解説しています。
失語症は脳卒中などによって言葉の機能に障害が生じる病気です。
しかし、「失語症」という言葉を聞いたことがない方も多く、どのくらいの人がなる病気なのか知られていないのが現状です。
この記事では、失語症の患者数や発症頻度、どのような人がなりやすいのかについて解説します。
失語症は決して珍しい病気ではない
失語症は決して珍しい病気ではありません。
日本では、失語症のある方はおよそ20万人から50万人いると推定されています。
ただし、軽度の失語症や診断を受けていない方もいるため、実際にはさらに多い可能性があります。
一方で、認知症や脳卒中そのものに比べると認知度は高くなく、「初めて聞いた」という方も少なくありません。
失語症の主な原因は脳卒中
失語症の原因として最も多いのは脳卒中です。
脳卒中には、
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
などがあります。
脳卒中によって脳の言語中枢が損傷されると、失語症が生じることがあります。
失語症の多くは、脳卒中の後遺症として発症します。
脳卒中になった人のどのくらいが失語症になる?
脳卒中を発症した方のうち、およそ20〜40%程度に失語症がみられると報告されています。
もちろん、脳卒中の部位や重症度によって異なりますが、決して珍しい後遺症ではありません。
そのため、回復期リハビリテーション病院などでは、多くの失語症の方が言語聴覚士によるリハビリを受けています。
高齢者だけの病気ではない
失語症というと高齢者の病気と思われがちですが、必ずしもそうではありません。
脳卒中や頭部外傷、脳腫瘍などが原因であれば、働き盛りの世代や若い方でも発症する可能性があります。
実際に、
- 40代
- 50代
- 60代
で失語症になる方も少なくありません。
そのため、仕事や子育てに大きな影響を受けるケースもあります。
なぜ失語症は知られていないの?
失語症は患者数が少ない病気ではありませんが、社会的な認知度はまだ十分とはいえません。
理由の一つは、外見から障害が分かりにくいことです。
車椅子や杖のように見た目で分かる障害ではないため、
- 「聞こえていないのかな?」
- 「認知症なのかな?」
- 「理解していないのかな?」
と誤解されることがあります。
また、ご本人も言葉で説明することが難しいため、周囲に理解されにくいという課題があります。
社会の理解が大切
失語症の方は、言葉でのやり取りに困難があっても、考える力や感情が保たれていることが少なくありません。
そのため、周囲が失語症について正しく理解することが大切です。
近年は、
- 失語症者向け意思疎通支援事業
- 失語症友の会
- 地域の支援活動
なども広がっており、社会的な支援体制も少しずつ整備されています。
まとめ
失語症は、日本におよそ20万人から50万人いると推定される決して珍しくない障害です。
主な原因は脳卒中であり、脳卒中を発症した方の約20〜40%に失語症がみられるとされています。
しかし、社会的な認知度はまだ十分とはいえません。
失語症について正しく知ることは、ご本人やご家族だけでなく、地域社会全体にとっても大切なことです。

