失語症になると何が困るの?
失語症になると何が困るのでしょうか?まずは4分ほどの動画で全体像をご覧ください。
その後、記事でさらに詳しく解説しています。
失語症になると、「話す」「聞く」「読む」「書く」といった言葉の機能に障害が生じます。
しかし、実際にどのようなことで困るのかは、失語症を経験したことがない人にはなかなか想像しにくいかもしれません。
失語症の方は、単に「話せなくなる」だけではありません。日常生活のさまざまな場面で困難を感じることがあります。
この記事では、失語症になるとどのようなことで困るのかを具体的に解説します。
言いたいことがうまく伝えられない
失語症の代表的な症状の一つが、「言葉が出てこない」ことです。
頭の中では言いたいことが分かっていても、適切な言葉が見つからなかったり、違う言葉を言ってしまったりすることがあります。
例えば、
- 「テレビ」と言いたいのに名前が出てこない
- 「ペン」を「箸」と言ってしまう
- 短い言葉しか話せない
といったことが起こります。
そのため、自分の気持ちや考えを相手に伝えられず、もどかしさを感じることがあります。
相手の話が理解しづらくなる
失語症では、話すことだけでなく、聞くことにも障害が生じることがあります。
特に長い説明や複雑な話になると、内容を理解することが難しくなる場合があります。
例えば、
- 医師の説明が理解できない
- 家族の話についていけない
- テレビの内容が分からない
といった困りごとが生じます。
読むことが難しくなる
失語症では文字を読む力が低下することがあります。
症状によっては、
- 新聞が読めない
- LINEの内容が理解できない
- 病院の案内文が読めない
といったことが起こります。
文字そのものは読めても、意味を理解することが難しい場合もあります。
書くことが難しくなる
文字を書くことにも影響が出ることがあります。
例えば、
- 名前が書けない
- メモが書けない
- 書類の記入ができない
などの困りごとが生じます。
これまで当たり前にできていたことが難しくなるため、生活への影響は小さくありません。
電話や買い物が難しくなる
言葉のやり取りが必要な場面では特に困難を感じやすくなります。
例えば、
- 電話での会話
- 病院の予約
- 買い物で店員に質問する
- 銀行や役所での手続き
などです。
周囲からは障害が見えにくいため、「なぜできないのだろう」と誤解されることもあります。
人との交流が減ってしまうことも
失語症の方の多くが感じるのは、コミュニケーションへの不安です。
うまく話せなかった経験が続くと、
- 人と話すのが怖くなる
- 外出を避けるようになる
- 趣味の活動に参加しなくなる
ことがあります。
その結果、社会とのつながりが減り、孤立につながる場合もあります。
それでも考える力は残っていることが多い
失語症の方は、言葉で表現することが難しくても、考える力や感情が保たれていることが少なくありません。
そのため、
「理解していないだろう」
「何も分かっていない」
と決めつけることは避ける必要があります。
時間をかけて話を聞き、伝えたいことを一緒に探していくことが大切です。
まとめ
失語症になると、
- 話すこと
- 聞くこと
- 読むこと
- 書くこと
に困難が生じます。
さらに、電話や買い物、仕事、人との交流など、日常生活のさまざまな場面に影響が及ぶことがあります。
しかし、失語症は「言葉の障害」であり、人格や知能が失われるわけではありません。
失語症について正しく理解し、ご本人の気持ちに寄り添うことが大切です。

