職場で相談できること・配慮してもらえること(吃音)
一人で抱え込まず、職場に相談することも大切です
吃音のある方の中には、
- 電話対応が苦手
- 会議で発言しづらい
- 自己紹介が不安
- 接客で緊張する
など、仕事の中で困りごとを抱えている方も少なくありません。
しかし、職場に相談することで、働きやすくなるための配慮を受けられる場合があります。
すべてを一人で我慢する必要はありません。
吃音について職場に伝えるべき?
「吃音のことを職場に伝えた方がよいのでしょうか。」
この質問に、決まった答えはありません。
職場に伝えることで、
- 配慮を受けやすくなる
- 誤解を防げる
- 安心して働ける
というメリットがあります。
一方で、「まだ伝えたくない」と感じる方もいます。
伝えるかどうかは本人が決めることであり、無理に開示する必要はありません。
相談できる相手
職場では、
- 上司
- 人事担当者
- 産業医
- 産業保健スタッフ
- 信頼できる同僚
などに相談できることがあります。
相談するときは、「吃音があります。」だけではなく、
「電話では話しにくいことがあります。」
「少し時間をいただけると話しやすくなります。」
など、具体的に困っていることを伝えると理解してもらいやすくなります。
配慮してもらえることの例
仕事内容や職場の状況によって異なりますが、例えば次のような配慮が考えられます。
- 電話対応の回数を調整する
- 会議で発言する順番を事前に知らせてもらう
- 発表資料を事前に準備できるようにする
- メールやチャットなど文字でのやり取りを活用する
- 急な発言を求められる場面を減らす
これらは、「話さなくてよいようにする」ためではなく、安心して力を発揮できる環境を整えるための工夫です。
面接や自己紹介が不安な場合
就職活動や転職活動では、面接や自己紹介に不安を感じる方もいます。
必要であれば、面接の最初に、「吃音があるため、少し話すのに時間がかかることがあります。」
と伝えることで、面接官に理解してもらいやすくなる場合があります。
また、事前に練習を重ねたり、想定される質問への回答を準備したりすることも、自信につながります。
合理的配慮を受けられる場合もある
障害者雇用で働いている方や、障害者手帳を取得している方だけでなく、状況によっては合理的配慮について相談できる場合があります。
合理的配慮とは、障害のある人が他の人と同じように働けるよう、必要な範囲で環境や方法を調整することです。
例えば、
- 業務内容の調整
- コミュニケーション方法の工夫
- 必要な説明方法の変更
などが考えられます。
配慮の内容は職場や仕事内容によって異なるため、相談しながら決めていくことが大切です。
無理に話そうとしすぎない
吃音があると、「迷惑をかけてはいけない。」「完璧に話さなければ。」と考えてしまうことがあります。
しかし、その気持ちが強くなるほど、緊張して話しにくくなることもあります。
無理に一人で頑張るのではなく、周囲の協力を得ながら、自分らしく働ける方法を見つけることが大切です。
言語聴覚士や支援機関に相談することもできる
職場での困りごとは、言語聴覚士や支援機関に相談することもできます。
例えば、
- 仕事で困っている場面を整理する
- 面接や電話対応の練習をする
- 話し方だけでなく不安への対応を考える
など、仕事に合わせた支援を受けられる場合があります。
一人で悩まず、専門家と一緒に対策を考えることも大切です。
自分らしく働くことを目指そう
吃音があるからといって、働くことを諦める必要はありません。
大切なのは、「どもらないこと」ではなく、自分の力を発揮できる環境をつくることです。
職場の理解や適切な配慮があることで、安心して仕事に取り組めるようになる方も多くいます。
まとめ
吃音がある方は、電話対応や会議、接客などで困ることがありますが、職場に相談することで配慮を受けられる場合があります。伝えるかどうかは本人が決めることであり、無理に開示する必要はありません。
大切なのは、一人で抱え込まず、自分に必要な配慮を相談しながら、安心して働ける環境を整えることです。言語聴覚士などの専門家に相談することも、働きやすさにつながります。

