再発予防のために気をつけたい生活習慣(高次脳機能障害)
高次脳機能障害の原因として最も多いのが、脳卒中です。
そのため、退院後は、
- 「また脳卒中になったらどうしよう」
- 「再発を防ぐために何をすればいい?」
- 「普段の生活で気をつけることはある?」
と不安を感じる方も少なくありません。
脳卒中は一度経験すると、再発する可能性があります。
しかし、生活習慣を見直し、医師の指示に沿って治療を続けることで、再発のリスクを下げられることが分かっています。
また、交通事故などによる外傷性脳損傷が原因で高次脳機能障害になった方も、健康的な生活習慣を続けることは、体力や認知機能を維持するために大切です。
この記事では、高次脳機能障害のある方が再発予防のために気をつけたい生活習慣について解説します。
薬をきちんと飲み続ける
再発予防で最も大切なことの一つが、処方された薬を継続して飲むことです。
脳卒中後には、
- 血液を固まりにくくする薬
- 血圧を下げる薬
- コレステロールを下げる薬
などが処方されることがあります。
「調子が良くなったから」と自己判断で薬をやめてしまうと、再発の危険性が高まることがあります。
薬について不安がある場合は、中止する前に必ず主治医へ相談しましょう。
血圧を管理する
高血圧は、脳卒中の大きな危険因子です。
そのため、家庭で血圧を測定し、自分の血圧を把握しておくことが大切です。
測定した結果は、手帳やスマートフォンへ記録しておくと、診察の際にも役立ちます。
バランスの良い食事を心がける
毎日の食事も、再発予防には欠かせません。
特に、
- 塩分を摂りすぎない
- 野菜を十分に食べる
- 魚や大豆製品を取り入れる
- 食べすぎを防ぐ
ことを意識しましょう。
極端な食事制限をする必要はありませんが、栄養バランスの良い食事を続けることが大切です。
適度な運動を続ける
運動には、
- 血圧を下げる
- 体力を維持する
- 気分転換になる
などの効果があります。
おすすめなのは、
- 散歩
- ストレッチ
- 軽い体操
など、無理なく続けられる運動です。
体調に合わせて、主治医やリハビリスタッフと相談しながら取り組みましょう。
禁煙を心がける
喫煙は、脳卒中の再発リスクを高めることが知られています。
禁煙は簡単ではありませんが、禁煙外来などの支援を利用しながら取り組む方法もあります。
一人で我慢するのではなく、医療機関へ相談することも大切です。
お酒は適量を守る
過度な飲酒は、血圧の上昇や不整脈などにつながることがあります。
飲酒については、主治医から指示がある場合は、その内容を守りましょう。
自己判断で飲酒量を増やさないことが大切です。
十分な睡眠を取る
睡眠不足が続くと、体調を崩しやすくなったり、血圧が高くなったりすることがあります。
毎日、決まった時間に寝て、十分な睡眠を取るよう心がけましょう。
睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、医師へ相談することも大切です。
ストレスをため込みすぎない
強いストレスが続くと、血圧が上がったり、生活習慣が乱れたりすることがあります。
趣味や散歩、家族との会話など、自分に合った方法で気分転換を取り入れましょう。
一人で悩まず、困ったときには家族や専門職へ相談することも大切です。
定期的に受診する
症状が落ち着いていると、「もう病院へ行かなくても大丈夫」と思ってしまう方もいます。
しかし、再発予防には定期的な診察が欠かせません。
血圧や血液検査の結果を確認し、必要に応じて薬や生活習慣を見直すことができます。
体調に変化がなくても、決められた受診を続けましょう。
家族も一緒に健康的な生活を目指す
生活習慣を改善することは、ご本人だけが頑張るものではありません。
例えば、
- 家族みんなで減塩を意識する
- 一緒に散歩をする
- 規則正しい生活を送る
など、家族全体で取り組むと続けやすくなります。
また、ご家族自身の健康づくりにもつながります。
まとめ
高次脳機能障害の原因が脳卒中である場合は、薬を飲み続けることや血圧の管理、バランスの良い食事、適度な運動などが再発予防につながります。
また、禁煙や十分な睡眠、定期的な受診も大切なポイントです。
一人で頑張るのではなく、ご家族や医療スタッフと協力しながら健康的な生活習慣を続けることが、再発予防と安心した生活につながります。
毎日の小さな積み重ねが、これからの健康を守る大きな力になります。焦らず、自分のペースで続けていきましょう。

