性格が原因で吃音になる?
性格が原因で吃音になるわけではありません
「恥ずかしがり屋だから吃音になったのでは?」
「緊張しやすい性格だからどもるのでは?」
このように考えられることがありますが、現在では、性格が原因で吃音になるという考え方は否定されています。
吃音は、脳の働きや遺伝、発達など複数の要因が関係して起こるコミュニケーション障害です。
本人の性格や気持ちの弱さが原因ではありません。
なぜ性格が原因だと思われるの?
吃音のある人は、
- 人前で話すことを避ける
- 発表を苦手に感じる
- 電話を避ける
- 初対面の人との会話で緊張する
ことがあります。
そのため、「もともと内向的だから」「消極的だから」と思われることがあります。
しかし実際には、吃音があることで話すことへの不安が強くなり、その結果として控えめな印象になる場合が少なくありません。
つまり、性格が吃音を引き起こすのではなく、吃音による経験が性格や行動に影響を与えることがあるのです。
活発な子どもにも吃音はみられる
吃音は、おとなしい子どもだけにみられるわけではありません。
実際には、
- 活発で元気な子ども
- おしゃべりが好きな子ども
- 社交的な子ども
にも吃音はみられます。
また、大人でも、
- 接客業
- 教員
- 営業職
- アナウンサー
- 芸能活動
など、人前で話す仕事をしている吃音のある方もいます。
このことからも、性格だけでは吃音を説明できないことがわかります。
緊張しやすい人だけが吃音になるわけではない
「緊張するとどもる」という経験をする人は少なくありません。
しかし、
- 緊張しやすい人が必ず吃音になるわけではない
- 吃音のある人が常に緊張しているわけでもない
という点も大切です。
緊張は吃音を強くすることはありますが、吃音そのものの原因ではありません。
昔は性格が原因と考えられていた
以前は、
- 神経質だから
- 甘えがあるから
- 精神的に弱いから
など、性格や心理面が吃音の原因だと考えられていた時代がありました。
しかし、その後の研究によって、
- 脳画像研究
- 遺伝研究
- 発達研究
が進み、吃音は脳の働きや発達と深く関係していることがわかってきました。
現在では、性格だけが原因という考え方は支持されていません。
性格に影響を与えることはある
吃音そのものは性格が原因ではありませんが、吃音の経験が性格や考え方に影響を与えることはあります。
例えば、
- 話すことに自信が持てなくなる
- 人前を避けるようになる
- 失敗を恐れるようになる
といった変化がみられることがあります。
これは本人の性格が悪いのではなく、話しづらさや周囲からの反応を経験してきた結果です。
そのため、本人を責めるのではなく、安心して話せる環境を整えることが大切です。
周囲の理解が本人を支える
吃音のある人が安心して話すためには、
- 最後まで話を聞く
- 話を急がせない
- 話し方ではなく内容に耳を傾ける
- 言い直しを求めすぎない
といった関わり方が大切です。
こうした環境があることで、話すことへの不安が軽くなり、自信を持ってコミュニケーションを取れるようになることがあります。
まとめ
吃音は性格が原因で起こるものではありません。脳の働きや遺伝、発達など複数の要因が関係するコミュニケーション障害です。
一方で、吃音による経験から話すことへの不安が強くなり、控えめな印象になることはあります。本人の性格を責めるのではなく、安心して話せる環境づくりと正しい理解が何より大切です。

