食事中に気をつけたいポイント
「食事中に気をつけることはありますか?」
「むせないためにはどうしたらいいのでしょうか?」
「食事の仕方を工夫するだけでも変わりますか?」
嚥下障害では、何を食べるかだけでなく、どのように食べるかもとても重要です。
同じ食事でも、食べ方を少し工夫するだけで、飲み込みやすくなったり、誤嚥の危険性を減らせたりすることがあります。
一方で、急いで食べたり、姿勢が悪かったりすると、誤嚥や窒息につながることもあります。
この記事では、安全に食事をするために気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。
正しい姿勢で食べる
食事を始める前に、まず姿勢を整えましょう。
基本的には、
- 背もたれに深く座る
- 足の裏を床や足台につける
- あごを少し引く
姿勢が安定すると、飲み込みもしやすくなります。
一口量を少なくする
一度にたくさん口へ入れると、食べ物をまとめきれず、誤嚥しやすくなります。
一口量は、「少し物足りないかな」と感じるくらいが目安になることもあります。
飲み込みの状態に合わせて調整しましょう。
よく飲み込んでから次の一口
食べ物がまだ口やのどに残っている状態で、次の一口を入れると、誤嚥の危険性が高まります。
一口ごとに、しっかり飲み込んだことを確認してから、次の一口へ進みましょう。
ゆっくり食べる
早食いは、嚥下障害のある方にとって大きな危険になります。
食事時間に余裕を持ち、焦らず、自分のペースで食べることが大切です。
周囲の人と食べるときも、無理にペースを合わせる必要はありません。
食事に集中する
テレビを見ながら、スマートフォンを操作しながら、会話に夢中になりながら食べると、
飲み込みへの注意がそれやすくなります。
嚥下障害がある方では、できるだけ静かな環境で、食事へ集中することが望ましいでしょう。
水分の飲み方にも注意
水やお茶は、さらさらしていて誤嚥しやすいことがあります。
必要に応じて、とろみを付けたり、少量ずつ飲んだりすることが大切です。
ストローの使用が適しているかどうかも、人によって異なります。
むせたら無理をしない
食事中にむせた場合は、慌てず、しっかり咳をして食べ物を出しましょう。
無理に水で流し込もうとすると、かえって誤嚥することがあります。
むせが続く場合は、食事を中断して休憩することも大切です。
疲れているときは注意
疲労や眠気があると、飲み込みの機能が低下することがあります。
そのような日は、
- 少量ずつ食べる
- 飲み込みやすい食事を選ぶ
- 無理に完食しない
などの工夫をしましょう。
食後も気をつける
食べ終わった直後に横になると、胃の内容物が逆流し、誤嚥につながることがあります。
食後は、30分〜1時間程度は座った姿勢を保つことが勧められます。
また、口の中に食べ物が残っていないか確認することも大切です。
家族が介助するときのポイント
介助する場合は、食べさせることだけを急がず、本人のペースを大切にしましょう。
例えば、
- 一口量を多くしない
- 飲み込んだことを確認する
- 急がせない
- むせたら一度休憩する
などが大切です。
また、食事中の表情や呼吸の変化にも気を配りましょう。
毎回同じように食べられるとは限らない
嚥下機能は、その日の体調や疲れによって変化します。
昨日は問題なく食べられたものでも、今日は飲み込みにくいことがあります。
「今日は少し食べにくそうだな。」と感じたら、無理をせず、食事内容や量を調整することも大切です。
まとめ
嚥下障害では、食事中のちょっとした工夫が、誤嚥や窒息を防ぐことにつながります。
特に大切なのは、
- 正しい姿勢で食べる
- 一口量を少なくする
- よく飲み込んでから次の一口を食べる
- ゆっくり食べる
- 食事に集中する
- 食後すぐに横にならない
ことです。
これらのポイントは、多くの方に役立つ基本的な工夫ですが、適した方法は一人ひとり異なります。
医師や言語聴覚士のアドバイスも参考にしながら、自分に合った食べ方を見つけ、安全に食事を楽しんでいきましょう。

