家族が疲れすぎないための介護のコツ(嚥下障害)
「介護が毎日続いて疲れてしまいました。」
「自分が休んではいけない気がします。」
「介護を続けるコツはありますか?」
嚥下障害がある方の介護では、食事介助や口腔ケア、体調管理など、毎日気を配ることがたくさんあります。
最初は頑張れていても、介護が長く続くと、心も体も疲れてしまうことは決して珍しいことではありません。
しかし、介護を続けるためには、ご本人だけでなく、ご家族の健康も同じくらい大切です。
家族が疲れ切ってしまうと、介護そのものを続けることが難しくなることがあります。
この記事では、家族が無理なく介護を続けるためのポイントをご紹介します。
「一人で頑張らない」が大切
介護をしていると、「家族だから自分がやらなければ。」と思ってしまう方が少なくありません。
しかし、介護は一人だけで抱え込めるものではありません。
困ったときは、医療や介護の専門職に相談し、周囲の力を借りることが大切です。
完璧を目指さない
「毎食きちんと食べてもらわなければ。」「絶対にむせさせてはいけない。」と思い詰めてしまうと、
介護する側の負担はどんどん大きくなります。
もちろん安全は大切ですが、毎日完璧にできなくても構いません。
できる範囲で続けることの方が、長い目で見ると大切です。
一人で悩みを抱え込まない
介護の悩みは、本人には言いにくいこともあります。
そんなときは、
- ケアマネジャー
- 言語聴覚士
- 訪問看護師
- 地域包括支援センター
などへ相談してみましょう。
「話を聞いてもらうだけ」で気持ちが軽くなることもあります。
介護サービスを活用する
介護保険には、家族を支えるためのサービスもあります。
例えば、
- 訪問リハビリ
- デイサービス
- ショートステイ
- 訪問介護
などです。
サービスを利用することは、決して手を抜くことではありません。
家族が休む時間を作ることも、大切な介護の一つです。
自分の時間を持つ
介護中心の生活になると、自分の趣味や休息の時間がなくなりがちです。
しかし、毎日少しでも、
- 散歩をする
- 好きな音楽を聴く
- 本を読む
- 友人と話す
など、自分のための時間を持つことが、心の余裕につながります。
一人で背負わない
兄弟姉妹や親族がいる場合は、できることを分担するのも一つの方法です。
例えば、
- 通院の付き添い
- 買い物
- 食事の準備
- 見守り
など、役割を分けることで、一人に負担が集中しにくくなります。
「できたこと」に目を向ける
介護では、できなかったことばかりが気になってしまいます。
しかし、例えば、
- 今日も安全に食べられた
- 笑顔で食事ができた
- むせが少なかった
など、小さな成功にも目を向けてみましょう。
介護には終わりが見えにくいこともあります。
だからこそ、日々の小さな積み重ねを大切にすることが重要です。
家族自身の体調管理も大切
介護者が体調を崩してしまうと、介護そのものが続けられなくなります。
十分な睡眠、栄養バランスの良い食事、適度な運動など、自分の健康も大切にしましょう。
「自分の健康も介護の一部」と考えることが大切です。
つらいと感じたら相談を
介護をしていると、疲れだけでなく、不安や孤独を感じることもあります。
「もう限界かもしれない。」と思ったら、一人で抱え込まず、早めに相談しましょう。
相談することは、決して弱いことではありません。
本人との時間も大切に
介護では、「食べさせること」「リハビリをすること」ばかりに意識が向きがちです。
時には、一緒にテレビを見たり、昔話をしたり、季節を感じたりする時間も大切です。
介護だけではない時間が、本人にとっても家族にとっても、かけがえのない思い出になります。
まとめ
介護を長く続けるためには、家族が無理をしすぎないことがとても大切です。
そのためには、
- 一人で抱え込まない
- 完璧を目指さない
- 介護サービスを活用する
- 自分の時間を持つ
- 困ったら専門職へ相談する
ことを意識してみましょう。
介護は、「頑張り続けること」が大切なのではなく、「続けられる方法を見つけること」が大切です。
ご本人の笑顔を守るためにも、まずは介護する家族自身が心と体の健康を大切にしながら、
周囲の支援を受けて無理なく介護を続けていきましょう。

