在宅介護で利用できるサービス(嚥下障害)

「自宅でもリハビリは受けられますか?」
「介護サービスにはどのようなものがありますか?」
「家族だけで介護するのが大変です。」

嚥下障害があっても、住み慣れた自宅で生活を続けたいと考える方は多くいます。

しかし、食事介助や口腔ケア、リハビリなどを家族だけで続けることは、大きな負担になることがあります。

そのようなときは、介護保険などのサービスを上手に利用することが大切です。

在宅介護では、医療や介護の専門職が連携しながら、ご本人とご家族を支えています。

この記事では、在宅で利用できる主なサービスについてわかりやすく解説します。


介護保険サービスを活用しよう

65歳以上の方や、40~64歳で特定疾病に該当する方は、介護保険サービスを利用できる場合があります。

サービスを利用するためには、市区町村へ申請し、要介護認定を受ける必要があります。

まずは地域包括支援センターやケアマネジャーへ相談するとよいでしょう。


訪問リハビリテーション

訪問リハビリでは、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などが自宅を訪問します。

言語聴覚士による訪問リハビリでは、例えば、

  • 嚥下機能の評価
  • 食事場面の確認
  • 嚥下リハビリ
  • 食形態の提案
  • 家族への介助指導

などを受けることができます。

自宅で実際の食事環境を見ながら支援できることが大きな特徴です。


訪問看護

訪問看護師は、医師の指示のもとで、健康状態の確認や医療的なケアを行います。

例えば、

  • 全身状態の観察
  • 誤嚥性肺炎の早期発見
  • 栄養状態の確認
  • 胃ろうの管理

などを行います。

体調の変化に気づきやすい心強い存在です。


訪問歯科診療・訪問歯科衛生士

歯科医院への通院が難しい方は、歯科医師や歯科衛生士が自宅へ訪問してくれることがあります。

主な内容は、

  • 口腔ケア
  • 歯石除去
  • 入れ歯の調整
  • 口腔機能の評価

などです。

口腔内を清潔に保つことは、誤嚥性肺炎の予防にもつながります。


デイサービス・デイケア

日帰りで施設へ通い、食事や入浴、レクリエーションなどを受けられるサービスです。

施設によっては、嚥下状態に合わせた食事を提供したり、リハビリを実施したりしているところもあります。

家族の介護負担を軽減する目的でも利用されています。


ショートステイ

家族の休養や急な用事などで介護が難しいときは、短期間施設へ宿泊できるショートステイを利用できます。

数日間利用することで、家族も安心して休息を取ることができます。


福祉用具のレンタル

介護保険では、状態に応じて福祉用具をレンタルできる場合があります。

例えば、

  • 介護ベッド
  • 車いす
  • 手すり
  • 食事用のテーブル

などです。

姿勢が安定すると、安全に食事がしやすくなることもあります。


ケアマネジャーへ相談しよう

介護サービスを利用するときは、ケアマネジャー(介護支援専門員)が中心となって支援します。

本人や家族の希望を聞きながら、必要なサービスを組み合わせ、ケアプランを作成してくれます。

「どのサービスを利用したらよいか分からない。」という場合は、まずケアマネジャーへ相談しましょう。


家族だけで頑張らない

介護を続けていると、「自分がやらなければ。」と思ってしまう方も少なくありません。

しかし、介護が長期間続くと、心身ともに疲れてしまうことがあります。

介護サービスを利用することは、決して「手を抜くこと」ではありません。

ご本人が安心して生活を続けるためにも、家族が元気でいることはとても大切です。


利用を迷ったら早めに相談を

「まだ早いかな。」と思っていても、早い段階からサービスを利用することで、生活を安定して続けられることがあります。

介護保険や医療制度は少し複雑ですが、地域包括支援センターやケアマネジャーへ相談すれば、状況に応じたサービスを紹介してもらえます。


まとめ

在宅介護では、家族だけで頑張るのではなく、さまざまなサービスを活用することが大切です。

例えば、

  • 訪問リハビリ
  • 訪問看護
  • 訪問歯科診療
  • デイサービス・デイケア
  • ショートステイ
  • 福祉用具のレンタル

などがあります。

介護サービスを利用することで、ご本人が安全に生活を続けられるだけでなく、ご家族の負担も軽減できます。

困ったことがあれば一人で抱え込まず、地域包括支援センターやケアマネジャー、医師、言語聴覚士などへ相談し、

その人に合った支援を受けながら在宅生活を続けていきましょう。

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