買い物や手続きのサポート方法

失語症になると、日常生活のさまざまな場面で困りごとが生じます。

特に、

・買い物
・銀行での手続き
・役所での手続き
・契約や申し込み

など、人とのやり取りが必要な場面では負担が大きくなりやすいものです。

ご家族の中には、

「全部代わりにやった方がいいのかな」
「どこまで手伝えばいいのだろう」

と悩む方もいるでしょう。

大切なのは、必要なサポートをしながらも、ご本人ができることを残していくことです。

この記事では、買い物や手続きの場面で家族ができるサポートについて解説します。

なぜ買い物や手続きが難しくなるの?

買い物や手続きでは、

・商品を探す
・店員と話す
・説明を理解する
・必要事項を記入する

など、多くの言語機能が必要になります。

失語症では、

・言葉が出にくい
・人の話を理解しにくい
・文字を読むのが難しい
・文字を書くのが難しい

といった症状があるため、これらの場面で困りやすくなります。

まずは本人の希望を確認する

サポートをするときに大切なのは、ご本人の意思を確認することです。

失語症になると、家族が良かれと思ってすべて決めてしまうことがあります。

しかし、

・何を買いたいか
・どの商品が欲しいか
・どの手続きをしたいか

という思いは失われていません。

できるだけ本人の意見を確認しながら進めましょう。

買い物リストを活用する

買い物に行く前に、

・買う物
・数量
・予算

などをメモしておくと安心です。

例えば、

□ 牛乳
□ 食パン
□ 卵

のようなチェックリストでも十分です。

買い忘れを防ぐだけでなく、店内での負担も軽減できます。

写真や実物を使って選ぶ

言葉で説明するのが難しい場合は、

・商品写真
・チラシ
・スマートフォンの画像

などを活用すると便利です。

例えば、

「どちらの服がいいですか?」

と聞きながら実際の商品を見せることで、選びやすくなります。

指差しによる意思表示も有効です。

店員とのやり取りをサポートする

失語症の方は店員との会話に不安を感じることがあります。

そのため、

本人が話す

必要に応じて家族が補足する

という形がおすすめです。

家族がすべて代わりに話すのではなく、本人が参加できる部分を残すことが大切です。

支払いを一緒に確認する

失語症だけでなく、高次脳機能障害を併発している場合には、

・金額の確認
・お釣りの確認
・レシートの確認

が難しくなることがあります。

支払いの場面では、

「1,000円ですね」
「お釣りは500円です」

など、一緒に確認すると安心です。

手続きは事前準備が大切

役所や銀行などの手続きでは、

・説明が長い
・書類が多い
・専門用語が多い

という特徴があります。

事前に、

・必要な書類
・聞きたいこと
・手続きの目的

を整理しておくとスムーズです。

可能であれば、事前にホームページなどで確認しておくと安心です。

書類の記入をサポートする

失語症では文字を書くことが難しくなることがあります。

例えば、

・名前が書けない
・住所が思い出せない
・文章が書けない

といったことがあります。

必要に応じて家族が記入を補助したり、本人が書ける部分だけ担当したりするとよいでしょう。

疲労に配慮する

買い物や手続きは、想像以上にエネルギーを使います。

特に、

・長時間の説明
・人との会話
・書類の確認

などは脳への負担が大きくなります。

疲れてくると、

・言葉が出にくくなる
・理解しにくくなる
・集中力が低下する

ことがあります。

無理をせず、休憩を取りながら進めましょう。

できることは続けてもらう

家族としては、

「代わりにやった方が早い」

と思うこともあるでしょう。

しかし、すべて代行してしまうと、ご本人の役割や自信が失われてしまうことがあります。

少し時間がかかっても、

・商品を選ぶ
・お金を出す
・名前を書く

など、できる部分は本人に任せることが大切です。

まとめ

失語症の方の買い物や手続きを支えるときは、

・本人の意思を確認する
・買い物リストを活用する
・写真や指差しを使う
・店員との会話をサポートする
・事前準備を行う
・疲労に配慮する
・できることは本人に任せる

ことが大切です。

家族の役割は、すべてを代わりに行うことではなく、ご本人が安心して参加できるよう支えることです。

少しの工夫で、買い物や手続きは自信を取り戻す機会にもなります。

無理のない範囲で、ご本人らしい生活を支えていきましょう。

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