失語症の方の日課づくりのポイント

失語症のある方が退院すると、

「家で何をして過ごせばいいのだろう」
「リハビリ以外の時間をどう過ごしたらいいのだろう」

と悩むことがあります。

また、ご家族も

「できるだけ回復につながる生活をしてほしい」
「毎日を有意義に過ごしてほしい」

と思うことでしょう。

そんなときに大切なのが「日課づくり」です。

無理のない日課を作ることで、生活にメリハリが生まれ、心身の健康やコミュニケーションの機会にもつながります。

この記事では、失語症の方の日課づくりのポイントについて解説します。

なぜ日課が大切なの?

退院後は、

・通院以外の予定が少ない
・家で過ごす時間が増える
・社会との関わりが減る

ことがあります。

その結果、

「何をしたらいいか分からない」

状態になることがあります。

日課があると、

・生活リズムが整う
・活動量が増える
・達成感が得られる

といったメリットがあります。

完璧なスケジュールは必要ない

日課というと、

「毎日決まった時間にリハビリをしなければならない」

と考える方もいます。

しかし、最初から完璧なスケジュールを作る必要はありません。

例えば、

・朝に散歩する
・新聞を見る
・音読をする

など、小さな習慣から始めれば十分です。

続けられることが何より大切です。

朝の習慣を作る

生活リズムを整えるためには、朝の過ごし方が重要です。

例えば、

・決まった時間に起きる
・着替える
・朝食を食べる
・カーテンを開ける

といった習慣です。

朝の活動が整うことで、一日のリズムも作りやすくなります。

会話の機会を取り入れる

失語症の方にとって、日常会話も大切な練習です。

例えば、

・今日の予定を話す
・天気について話す
・テレビの感想を話す

などです。

長時間の会話でなくても構いません。

毎日少しでもコミュニケーションの機会を作ることが大切です。

リハビリを生活の中に取り入れる

日課には言葉の練習も取り入れたいところです。

例えば、

・音読
・絵カード
・書字練習
・言葉探し

などです。

ただし、

「リハビリばかりの生活」

になってしまうと疲れてしまいます。

1回10〜20分程度でも十分です。

無理なく続けられる量を意識しましょう。

体を動かす時間を作る

失語症は脳卒中後に生じることが多いため、運動も重要です。

例えば、

・散歩
・体操
・ストレッチ

などです。

運動には、

・体力維持
・気分転換
・睡眠改善

といった効果も期待できます。

趣味の時間を大切にする

日課の中には「楽しみ」も必要です。

例えば、

・園芸
・読書
・音楽鑑賞
・将棋
・手芸

などです。

好きなことに取り組む時間は、生活の充実感につながります。

リハビリだけで一日を埋める必要はありません。

家事や役割を取り入れる

失語症になると、

「何もできなくなった」

と感じてしまう方もいます。

そのため、

・新聞を取る
・食器を運ぶ
・洗濯物をたたむ

など、家庭内での役割を持つことも大切です。

役割は自信や生きがいにつながります。

疲れたら休むことも日課

頑張ることばかりが大切ではありません。

失語症の方は、

・会話
・読書
・外出

などで疲れやすいことがあります。

そのため、

休憩する時間

も日課の一部として考えましょう。

無理を続けると、かえって活動量が減ってしまうことがあります。

家族が管理しすぎない

家族としては、

「これもやった方がいい」
「あれもやった方がいい」

と思うことがあります。

しかし、管理されていると感じると負担になることもあります。

ご本人の希望を聞きながら、

「一緒に作る日課」

を目指すことが大切です。

まとめ

失語症の方の日課づくりでは、

・無理なく続けられること
・生活リズムを整えること
・会話の機会を作ること
・言葉の練習を取り入れること
・趣味や役割を持つこと
・休息も大切にすること

がポイントです。

日課は回復のためだけでなく、その人らしい生活を取り戻すためにも重要です。

完璧を目指さず、できることから少しずつ続けていきましょう。

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