外出時に家族ができるサポート

失語症になると、家の中だけでなく外出先でも困る場面が増えることがあります。

例えば、

・お店で注文できない
・道を尋ねられない
・病院で症状を説明できない
・会話についていけない

といったことがあります。

そのため、ご家族は

「外出は難しいのではないか」
「家にいた方が安心ではないか」

と考えることもあるかもしれません。

しかし、外出は気分転換や社会参加の機会となり、生活の質を高める大切な活動です。

少し工夫することで、失語症の方も安心して外出できるようになります。

この記事では、外出時に家族ができるサポートについて解説します。

外出が不安になる理由

失語症の方が外出をためらう理由の一つに、コミュニケーションへの不安があります。

例えば、

・話しかけられても答えられない
・注文ができない
・困ったときに助けを求められない

といった心配があります。

また、一度失敗した経験があると、

「またうまくいかなかったらどうしよう」

という不安から外出を避けるようになることもあります。

まずは、その不安な気持ちを理解することが大切です。

本人の意思を確認する

外出を計画するときは、まず本人の希望を確認しましょう。

失語症があると会話が難しいため、ご家族がすべて決めてしまうことがあります。

しかし、

・どこへ行きたいか
・何をしたいか
・誰に会いたいか

といった気持ちは失われていません。

「ここに行ってみますか?」
「散歩に行きますか?」

など、答えやすい形で意思を確認することが大切です。

時間に余裕を持つ

失語症の方との外出では、いつもより時間がかかることがあります。

例えば、

・注文に時間がかかる
・説明を理解するのに時間が必要
・会話に時間がかかる

といったことがあります。

時間に追われると本人も家族も焦ってしまいます。

外出するときは、余裕のあるスケジュールを立てるようにしましょう。

代わりに全部話しすぎない

外出先では、家族が本人の代わりにすべて話してしまうことがあります。

もちろん必要な場面もありますが、本人が話そうとしているときは、まず待ってみましょう。

例えば、

店員さんに注文する場面では、

本人が話す

必要なら家族が補足する

という流れが理想的です。

本人がコミュニケーションに参加する機会を作ることが大切です。

ジェスチャーや指差しを活用する

外出先では言葉だけでなく、

・指差し
・ジェスチャー
・写真
・メモ

などを活用しましょう。

例えば、

メニューを指差す

店員さんに伝える

だけでも注文ができます。

言葉が出にくくても意思表示は可能です。

メモやカードを準備する

外出時には簡単なメモやカードを持ち歩くと安心です。

例えば、

・名前
・住所
・緊急連絡先

を書いたカードです。

また、

「失語症があります」
「話すことが難しいことがあります」

と記載したカードを持つ方法もあります。

万が一困ったときの助けになります。

病院や役所では事前準備を

病院や役所では説明が多くなることがあります。

事前に、

・聞きたいこと
・伝えたいこと

をメモしておくと安心です。

また、本人だけでなく家族も内容を整理しておくと、必要なサポートをしやすくなります。

外出の成功体験を増やす

外出への不安を減らすためには、

「できた」

という経験を積み重ねることが大切です。

最初から長時間の外出を目指す必要はありません。

例えば、

・近所を散歩する
・コンビニへ行く
・喫茶店に行く

など短時間の外出から始めても十分です。

成功体験が自信につながります。

外出そのものを楽しむ

失語症になると、

「ちゃんと話せるか」
「迷惑をかけないか」

に意識が向きがちです。

しかし、本来の目的は外出を楽しむことです。

景色を見る
季節を感じる
好きなお店に行く

といった体験そのものに価値があります。

会話が完璧にできなくても、楽しい時間を過ごせれば十分です。

まとめ

失語症の方との外出では、

・本人の意思を確認する
・時間に余裕を持つ
・代わりに話しすぎない
・ジェスチャーや指差しを活用する
・メモやカードを準備する
・成功体験を積み重ねる

ことが大切です。

失語症があっても、外出や社会参加を諦める必要はありません。

家族のちょっとしたサポートによって、安心して外出できる機会は増えていきます。

無理のない範囲で、楽しみながら外出を続けていきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です