書字訓練とは?文字を書く力を取り戻す方法
失語症になると、
「名前が書けなくなった」
「漢字が思い出せない」
「文章を書こうとしても途中で止まってしまう」
といった症状が現れることがあります。
このような「書くこと」の困難に対して行われるリハビリが、書字訓練(しょじくんれん)です。
書字訓練は、失語症によって低下した文字を書く力を改善し、日常生活で必要な書字能力を取り戻すことを目的としています。
この記事では、書字訓練の内容や方法についてわかりやすく解説します。
書字訓練とは?
書字訓練とは、文字や文章を書く力を高めるためのリハビリです。
失語症では、
- 文字が思い出せない
- 漢字が書けない
- 文章が作れない
といった症状がみられることがあります。
こうした症状に対して段階的な練習を行います。
なぜ文字が書けなくなるの?
文字を書くためには、
- 言葉を思い出す
- 文字を思い浮かべる
- 文字の順番を考える
- 手を動かして書く
という複数の作業が必要です。
失語症では、言葉や文字を取り出す脳の働きが障害されるため、
書くことが難しくなります。
書字訓練はどんな人が対象?
書字訓練は、
- 名前が書けない
- 漢字が思い出せない
- メモが書けない
- LINEやメールが作れない
といった困りごとがある方に行われます。
症状や目標に合わせて内容を調整します。
なぞり書きから始めることがある
重度の書字障害がある場合には、なぞり書きから始めることがあります。
例えば、見本の文字をなぞりながら書きます。
文字の形を思い出すきっかけになります。
写字訓練
見本を見ながら書き写す練習です。
例えば、「りんご」という見本を見て同じように書きます。
比較的取り組みやすく、成功体験を得やすい訓練です。
単語を書く練習
文字を書くことに慣れてきたら、
単語の書字練習を行います。
例えば、
- りんご
- 時計
- 病院
など、日常生活でよく使う言葉を書きます。
漢字の練習
失語症では、漢字が特に難しくなることがあります。
そのため、
- 名前
- 住所
- よく使う漢字
などを重点的に練習することがあります。
実生活で使う漢字を優先することが重要です。
文章を書く練習
単語が書けるようになると、短い文章作成へ進みます。
例えば、
- 今日は晴れです
- 病院へ行きました
などです。
徐々に長い文章へと発展させていきます。
日記やメモを書く練習
回復が進んだ段階では、
- 日記
- 買い物メモ
- 予定表
などを利用します。
実生活に近い練習になるため、実用性が高い方法です。
LINEやメールの練習
最近では、スマートフォンを使った書字訓練も行われています。
例えば、
- LINEの返信
- メール作成
- メモアプリ
などです。
日常生活で活用しやすい練習方法です。
家族ができるサポート
書字訓練では、
- 急がせない
- 間違いを責めない
- 小さな成功を認める
ことが大切です。
また、見本を用意することも大きな助けになります。
書字訓練の効果
書字訓練によって、
- 名前や住所が書ける
- メモが取れる
- LINEが送れる
- 日記が書ける
など、生活の幅が広がることがあります。
また、言葉を思い出す力の向上につながることもあります。
まとめ
書字訓練とは、文字や文章を書く力を取り戻すためのリハビリです。
具体的には、
- なぞり書き
- 写字
- 単語書字
- 文章作成
- 日記やメモ作成
などを行います。
書く力は日常生活や社会参加に欠かせない能力です。
その人に合った課題を継続することで、書字能力の改善や生活の質の向上が期待できます。

