読解訓練とは?文章を理解する練習
失語症になると、
「文字は読めるのに意味が分からない」
「新聞を読んでも内容が頭に入らない」
「LINEやメールの文章が理解しにくい」
といった症状が現れることがあります。
このような症状に対して行われるリハビリが、読解訓練(どっかいくんれん)です。
読解訓練は、文章を理解する力を高めることを目的とした訓練で、失語症リハビリの重要な柱の一つです。
この記事では、読解訓練の内容や効果についてわかりやすく解説します。
読解訓練とは?
読解訓練とは、文字や文章を読んで意味を理解する力を高める練習のことです。
失語症では、
- 文字は見える
- 音読はできる
にもかかわらず、内容の理解が難しくなることがあります。
読解訓練は、この理解力の改善を目指して行われます。
なぜ読解が難しくなるの?
文章を読むためには、
- 文字を認識する
- 単語の意味を理解する
- 文法を理解する
- 内容をまとめる
という複数の作業が必要です。
失語症では、言葉の意味を処理する脳の働きが障害されるため、文章理解が難しくなることがあります。
単語理解から始める
読解訓練は、単語レベルの理解から始めることが多くあります。
例えば、「りんご」という文字を見て、
正しい絵を選ぶ課題です。
まずは文字と意味を結び付ける練習を行います。
短文理解訓練
単語が理解できるようになったら、
短い文章へ進みます。
例えば、「犬が走っています」という文章を読んで、
正しい絵を選びます。
文章全体の意味を理解する力を鍛えます。
助詞の理解練習
日本語では、
- が
- を
- に
- で
などの助詞が重要です。
例えば、
「犬が猫を追いかけた」と「猫が犬を追いかけた」では意味が異なります。
読解訓練では、こうした助詞の理解も練習します。
真偽判断の練習
文章を読んで、内容が正しいかどうかを判断する課題もあります。
例えば、「魚は空を飛びます」という文を読んで、
正しいか間違いかを答えます。
文章の意味理解を確認することができます。
長文読解訓練
回復が進むと、新聞や物語などの長い文章に取り組みます。
例えば、短い文章を読んだ後に、
- 誰が出てきましたか?
- 何をしましたか?
などの質問に答えます。
より実生活に近い訓練になります。
実生活に近い教材を使うこともある
読解訓練では、実際の生活で使う文章を利用することもあります。
例えば、
- LINEのメッセージ
- メール
- チラシ
- 病院の案内文
- 時刻表
などです。
日常生活に役立つ読解力を高めることができます。
家庭でもできる読解訓練
自宅では、
- 短い新聞記事
- 絵本
- 音読教材
- 好きな本
などを利用できます。
読んだ後に、「どんな内容でしたか?」と質問することで理解力の確認にもなります。
家族が気をつけたいこと
読解が難しい方には、
- 短い文章を使う
- 一文を短くする
- 重要な部分を強調する
と理解しやすくなります。
また、「読めているのだから分かるはず」と思わないことも大切です。
失語症では、音読と理解は別の能力だからです。
読解訓練の効果
読解訓練によって、
- 新聞が読めるようになる
- LINEが理解しやすくなる
- 案内文が読めるようになる
- 会話の理解も向上する
ことがあります。
生活の質の向上にもつながる重要な訓練です。
まとめ
読解訓練とは、文章を読んで意味を理解する力を高めるリハビリです。
単語理解から始まり、
- 短文理解
- 助詞理解
- 真偽判断
- 長文読解
へと段階的に進めていきます。
読解力は日常生活に欠かせない能力です。
継続的な訓練によって、新聞や本、LINEやメールなどを理解する力の改善が期待できます。

