結婚や子育てへの影響はある?(高次脳機能障害)
高次脳機能障害になると、「結婚はできるのだろうか」「子育てはできるのだろうか」と将来について不安を感じる方もいます。
また、ご家族やパートナーも、
- 「家庭生活はうまく送れるだろうか」
- 「子どもを育てられるだろうか」
- 「家族としてどのように支えればよいのだろう」
と悩むことがあります。
高次脳機能障害は、記憶や注意、段取り、感情のコントロールなどに影響を及ぼすことがあります。
そのため、結婚生活や子育ての中で困りごとが生じることもあります。
しかし、高次脳機能障害があるからといって、結婚や子育てを諦める必要はありません。
お互いに障害を理解し、必要な工夫や支援を取り入れることで、家庭生活を築いている方も多くいます。
この記事では、高次脳機能障害と結婚・子育てについて考えていきましょう。
高次脳機能障害があっても結婚はできる
高次脳機能障害があること自体が、結婚を妨げるものではありません。
大切なのは、お互いを理解し、協力しながら生活していくことです。
どの夫婦にも、得意なことや苦手なことがあります。
高次脳機能障害がある場合も、できることを分担しながら生活を送ることができます。
家庭生活で困りやすいこと
高次脳機能障害では、日常生活の中で次のような困りごとがみられることがあります。
例えば、
- 約束や予定を忘れる
- 家事の段取りが難しい
- 感情的になりやすい
- 疲れやすい
- お金の管理が苦手になる
これらは、ご本人の性格ではなく、障害による影響であることを理解することが大切です。
パートナーとの話し合いが大切
結婚生活では、「分かってくれるはず」と思い込んでしまうことがあります。
しかし、高次脳機能障害では、困っていることを言葉で伝えることや、
相手の気持ちを十分に理解することが難しい場合もあります。
そのため、困ったことや不安なことは、できるだけ早めに話し合うことが大切です。
お互いに無理をため込まないことが、長く良い関係を続けるためのポイントです。
家事は役割を分担する
家事をすべて一人で行う必要はありません。
例えば、
- 洗濯は本人が担当する
- 料理はパートナーが担当する
- 掃除は一緒に行う
など、
それぞれが得意なことを担当すると、負担を減らしやすくなります。
「以前と同じようにできるか」ではなく、「今できる方法」を一緒に考えることが大切です。
子育てへの影響
高次脳機能障害があっても、子育てをしている方はたくさんいます。
一方で、
- 子どもの予定を忘れる
- 持ち物の準備が苦手
- 急な予定変更に対応しづらい
- 疲れがたまりやすい
などの困りごとが生じることがあります。
そのため、家族や周囲の協力を得ながら子育てを行うことが大切です。
「一人で頑張らない」子育てを
子育ては、高次脳機能障害がなくても大変なものです。
そのため、
- パートナー
- 祖父母
- 保育園や幼稚園
- 地域の子育て支援
など、利用できる支援を積極的に活用しましょう。
助けを借りることは、決して悪いことではありません。
子どもには年齢に応じて伝えることも大切
子どもが成長すると、「どうして忘れてしまうの?」「どうして疲れやすいの?」と疑問を持つことがあります。
そのようなときは、年齢に応じた分かりやすい言葉で説明することで、子どもも状況を理解しやすくなります。
無理に隠そうとするよりも、家族みんなで理解し合うことが安心につながります。
困ったときは専門職へ相談する
家庭生活や子育てについて困ったことがあれば、一人で悩まず、
- 主治医
- 言語聴覚士
- 作業療法士
- 医療ソーシャルワーカー
- 地域の相談窓口
などへ相談してみましょう。
家庭の状況に合わせた支援方法や利用できる制度について、一緒に考えてもらえます。
家族みんなが笑顔で過ごせることを目指す
結婚生活や子育てでは、「完璧」を目指す必要はありません。少し失敗する日があっても、
家族みんなが安心して笑顔で過ごせることが何より大切です。
困ったときには話し合い、必要な支援を受けながら、その家庭らしい生活を作っていきましょう。
高次脳機能障害があっても人生は続いていく
高次脳機能障害は、人生の一部ではありますが、人生そのものではありません。
結婚や子育てには、喜びや悩み、さまざまな出来事があります。
障害があるからこそ工夫が必要な場面もありますが、支え合いながら歩んでいくことは十分可能です。
これからの人生も、自分らしい家庭を築いていける可能性があります。
まとめ
高次脳機能障害があっても、結婚や子育てを諦める必要はありません。
家庭生活では、記憶障害や注意障害などの影響による困りごとが生じることもありますが、
家事や育児の役割分担、話し合い、地域の支援を活用することで、安心して生活を続けることができます。
大切なのは、一人で頑張りすぎず、パートナーや家族、専門職と協力しながら、その家庭に合った方法を見つけていくことです。
完璧な家庭を目指す必要はありません。お互いを理解し支え合いながら、自分たちらしい家庭を築いていきましょう。

