家族も自分らしい生活を大切にしよう(高次脳機能障害)

高次脳機能障害のある方を支えているご家族の中には、

  • 「自分のことは後回しになっている」
  • 「趣味を楽しむ余裕がない」
  • 「毎日、ご本人のことばかり考えてしまう」
  • 「家族だから我慢しなければ」

と感じている方が少なくありません。

ご本人を大切に思うからこそ、自分の時間や楽しみを後回しにしてしまうことがあります。

しかし、長く支援を続けるためには、ご家族自身が自分らしい生活を送ることも、とても大切なことです。

家族が心身ともに健康でいることは、ご本人にとっても大きな安心につながります。

この記事では、ご家族が自分らしい生活を大切にするための考え方についてご紹介します。

家族の人生も同じように大切

高次脳機能障害になると、ご本人の生活が大きく変わります。

それと同時に、ご家族の生活も大きく変化します。

通院やリハビリの付き添い、生活のサポート、将来への不安など、多くの負担を抱えることになるでしょう。

しかし、ご本人の生活だけが大切なのではありません。

ご家族にも、それぞれの人生や夢、仕事、人間関係があります。

「家族だから自分を犠牲にしなければならない」と考えすぎる必要はありません。

自分の時間を持つことは悪いことではない

「自分だけ楽しんではいけない」と感じる方もいます。

しかし、

  • 趣味を楽しむ
  • 友人と会う
  • 映画を見る
  • 散歩をする
  • ゆっくり読書をする

といった時間は、決してわがままではありません。

心や体を休ませる時間があるからこそ、またご本人を支える力が生まれます。

自分の時間を持つことに、罪悪感を抱く必要はありません。

「頑張りすぎない」ことも支援の一つ

ご家族は、「もっと頑張れば、ご本人のためになる」と思うことがあります。

しかし、頑張り続けて疲れ切ってしまうと、笑顔で接することが難しくなったり、体調を崩したりすることがあります。

長く支えるためには、「今日は少し休もう」「今日はサービスを利用しよう」という選択も大切です。

頑張りすぎないことは、ご本人を大切にすることにもつながります。

家族の笑顔はご本人の安心につながる

高次脳機能障害のある方は、家族の表情や雰囲気を敏感に感じ取ることがあります。

ご家族が疲れ切っていたり、いつも無理をしていたりすると、ご本人も不安を感じることがあります。

反対に、家族が笑顔で穏やかに過ごしていると、ご本人も安心しやすくなります。

家族が元気でいることは、ご本人への大切な支援の一つです。

一人で抱え込まない

「自分しか支えられない」と思ってしまうことがありますが、支援は一人でするものではありません。

困ったときは、

  • 家族
  • 親戚
  • 友人
  • 医療・福祉の専門職
  • 地域の支援機関

などに相談しましょう。

助けを求めることは弱さではなく、長く支援を続けるための大切な工夫です。

ご本人にも「できる役割」がある

支援というと、家族がすべてを行うイメージがあるかもしれません。

しかし、ご本人にもできることがあります。

例えば、

  • 洗濯物をたたむ
  • 食器を運ぶ
  • カレンダーを確認する
  • 植物の水やりをする

など、小さな役割でも十分です。

ご本人が家庭の一員として役割を持つことで、自信や生きがいにもつながります。

将来のためにも自分の健康を守る

ご家族が体調を崩してしまうと、支援そのものが難しくなることがあります。

そのため、

  • 十分な睡眠
  • バランスの良い食事
  • 適度な運動
  • 定期的な健康診断

など、ご自身の健康にも目を向けましょう。

「自分の健康を守ることも、ご本人を支えるために必要なこと」という考え方が大切です。

今までの生活をすべて諦める必要はない

高次脳機能障害になったからといって、今までの生活をすべて諦める必要はありません。

もちろん、生活スタイルが変わることはあります。

しかし、趣味や旅行、友人との交流など、続けられることもたくさんあります。

工夫しながら、「自分らしい生活」を続けることを大切にしましょう。

「支える人」と「支えられる人」だけの関係にならない

家族は、介護者になる前に、夫婦であり、親子であり、兄弟姉妹です。

障害だけに目を向けるのではなく、一緒に食事を楽しんだり、思い出話をしたり、季節を感じたりする時間も大切です。

「支える人」と「支えられる人」という関係だけではなく、

家族として一緒に暮らす時間を大切にすることが、お互いの幸せにつながります。

まとめ

高次脳機能障害のある方を支えるご家族も、一人の生活者です。

ご本人を支えることは大切ですが、ご家族自身の仕事や趣味、健康、人とのつながりも同じように大切にしてよいのです。

無理をせず、必要なときには周囲の支援や制度を利用しながら、ご自身の時間や笑顔も大切にしてください。

ご本人が安心して暮らしていくためには、ご家族が自分らしく元気に生活できることも欠かせません。

「支えること」と「自分らしく生きること」は両立できます。ご家族自身の幸せも大切にしながら、そのご家庭らしい生活を築いていきましょう。

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