嚥下リハビリは毎日続けた方がいい?
「嚥下リハビリは毎日やった方がいいのでしょうか?」
「毎日やると早く良くなりますか?」
「休んだ方がいい日もありますか?」
嚥下リハビリを始めると、「毎日続けた方がいいですか?」という質問をよく受けます。
多くの場合は毎日継続することが望ましいと考えられています。
ただし、「たくさんやればやるほど効果がある」というわけではありません。
大切なのは、その人の状態に合った内容を、無理なく継続することです。
この記事では、嚥下リハビリを毎日続ける理由や、無理なく継続するためのポイントについて解説します。
なぜ毎日続けることが大切なの?
飲み込みに必要な筋肉も、腕や足の筋肉と同じように、使わなければ少しずつ機能が低下します。
特に、
- 高齢の方
- 長期間入院している方
- 食事量が少ない方
では、飲み込みの筋肉も衰えやすくなります。
そのため、毎日少しずつ刺激を与えることが、機能の維持や改善につながります。
毎日といっても長時間する必要はない
「毎日1時間やらなければいけませんか?」と心配される方もいます。
しかし、嚥下リハビリは、長時間行うことが目的ではありません。
例えば、10〜15分程度の訓練を毎日続ける方が、週に1回まとめて長時間行うよりも、
効果が期待できることがあります。
継続しやすい時間で取り組むことが大切です。
病気によって目的は異なる
毎日のリハビリでも、目的は病気によって異なります。例えば、
脳卒中
回復が期待できる時期では、飲み込みの改善を目指して毎日訓練を行います。
パーキンソン病や神経筋疾患
病気の進行に合わせて、飲み込みの機能を維持することが主な目的になります。
このように、「改善」と「維持」のどちらを目指すかは、病気や状態によって異なります。
毎日続けるのは訓練だけではない
嚥下リハビリは、舌や首の運動だけではありません。
例えば、
- 正しい姿勢で食べる
- 一口量を調整する
- ゆっくり食べる
- よく飲み込んでから次を食べる
こうした毎日の食事も、大切なリハビリになります。
無理をすると逆効果になることも
毎日続けることは大切ですが、疲れるほど頑張る必要はありません。
例えば、
- 首が痛くなる
- のどが疲れる
- 息切れする
ほど訓練を続けると、かえって負担になることがあります。
疲労が強い日は、回数を減らしたり、内容を調整したりすることも大切です。
体調が悪い日は休むことも必要
次のような日は、無理にリハビリを行わない方がよい場合があります。
- 発熱している
- 強い疲労がある
- 強い眠気がある
- 呼吸状態が悪い
体調が悪いときは、飲み込みの機能も一時的に低下することがあります。
その日の体調に合わせて、医師や言語聴覚士の指示に従いましょう。
家族の協力で続けやすくなる
リハビリを毎日続けるためには、家族の支えも大切です。
例えば、
- 決まった時間に声をかける
- 一緒に練習する
- 無理をしていないか見守る
など、習慣づくりを手伝うことで、継続しやすくなります。
定期的な見直しも必要
毎日続けていても、飲み込みの状態は変化します。
改善した場合は、新しい訓練へ変更することがあります。
逆に、病気の進行や体調の変化によって、内容を調整することもあります。
定期的に医師や言語聴覚士の評価を受けながら続けることが大切です。
「続けること」が一番大切
リハビリは、数日で大きく改善するものではありません。
「今日は少しだけでもやってみよう」という気持ちで、無理なく続けることが大切です。
毎日の積み重ねが、安全に食べ続ける力につながります。
まとめ
嚥下リハビリは、多くの場合、毎日続けることが望ましいとされています。
ただし、長時間行う必要はなく、その人の状態に合った内容を、無理なく継続することが最も大切です。
また、体調が悪い日は無理をせず、必要に応じて休んだり内容を調整したりすることも重要です。
医師や言語聴覚士と相談しながら、自分に合ったペースで毎日のリハビリを続け、安全に食べられる力を維持・向上させていきましょう。

