直接訓練とは?実際に食べながら行うリハビリ
「直接訓練とは何ですか?」
「実際に食べながらリハビリをするのでしょうか?」
「誤嚥があっても直接訓練はできるのですか?」
嚥下リハビリには、
- 間接訓練
- 直接訓練
の2種類があります。
そのうち直接訓練とは、実際に食べ物や飲み物を使って行う嚥下リハビリのことです。
飲み込みの状態を確認しながら、安全な食べ方や飲み込み方を練習することで、日常生活で安心して食事ができるようにすることを目指します。
この記事では、直接訓練の目的や内容、どのような人が対象になるのかについてわかりやすく解説します。
直接訓練とは?
直接訓練とは、実際に食べ物や飲み物を使って行う嚥下リハビリです。
食事をしながら、
- 安全に飲み込めるか
- 誤嚥しないか
- 食べ物がのどに残らないか
などを確認し、一人ひとりに合った食べ方を練習します。
直接訓練の目的
直接訓練の目的は、
- 安全に口から食べられるようになる
- 誤嚥を減らす
- 食事の量を増やす
- 食べる楽しみを維持する
ことです。
また、検査で確認した内容を実際の食事場面に生かすことも大切な目的です。
どのようなことをするの?
直接訓練では、実際に、
- 水
- とろみ水
- ゼリー
- プリン
- やわらかい食事
- 普段の食事
などを使って練習します。
飲み込みやすい食べ物から始め、状態に応じて少しずつ食事の幅を広げていきます。
食べ方も練習する
直接訓練では、食べることだけではなく、食べ方も練習します。
例えば、
- 一口量を少なくする
- よく飲み込んでから次の一口を食べる
- ゆっくり食べる
- 食事に集中する
などです。
こうした工夫だけでも、誤嚥が減ることがあります。
姿勢も重要
飲み込みやすさは、姿勢によって大きく変わります。
例えば、
- 椅子に深く座る
- 足を床につける
- 軽くあごを引く(※適応がある場合)
などの姿勢を試しながら、最も安全な方法を確認します。
姿勢は病気や飲み込みの状態によって適した方法が異なるため、医師や言語聴覚士の指導のもとで行うことが大切です。
食形態も調整する
直接訓練では、食べ物の種類も重要です。
例えば、
- 普通食
- やわらかい食事
- ペースト食
- とろみ付き飲料
など、
飲み込みやすい食形態を選びます。
リハビリの経過によって、少しずつ普通の食事へ近づけられることもあります。
誰でも直接訓練ができるわけではない
直接訓練は、誤嚥の危険性が高い場合には行えないことがあります。
例えば、
- 誤嚥性肺炎の急性期
- 意識が十分ではない
- 重度の誤嚥がある
などでは、
まず間接訓練から始めることがあります。
直接訓練を行うかどうかは、VE(嚥下内視鏡検査)やVF(嚥下造影検査)などの結果をもとに、医師や言語聴覚士が判断します。
自宅でも続けられる?
直接訓練は、病院だけでなく、自宅で続けることもあります。
ただし、自己判断で食事内容を変更したり、新しい食べ物に挑戦したりすることは危険な場合があります。
必ず医師や言語聴覚士から指導を受けた方法で行いましょう。
間接訓練との違い
間接訓練は、食べ物を使わず、舌や唇、飲み込みに必要な筋肉を鍛えるリハビリです。
一方、直接訓練は、実際に食べ物や飲み物を使って、安全な食べ方を身につけるリハビリです。
多くの場合、両方を組み合わせながら進めます。
無理をしないことが大切
直接訓練では、「もっと食べなければ」と無理をする必要はありません。
疲れているときや体調が悪いときは、飲み込みの機能が一時的に低下することがあります。
その日の体調に合わせて、安全に行うことが何より大切です。
まとめ
直接訓練とは、実際に食べ物や飲み物を使って、安全に飲み込む練習を行う嚥下リハビリです。
訓練では、
- 食べ方
- 飲み込み方
- 食事姿勢
- 食形態
などを確認しながら、その人に合った方法を身につけていきます。
ただし、誤嚥の危険性が高い方では、まず間接訓練から始めることもあります。
直接訓練は、医師や言語聴覚士の評価をもとに、安全を確認しながら進めることが大切です。

