改訂水飲みテスト(MWST)とは?
「改訂水飲みテスト(MWST)とは何ですか?」
「水を飲むだけで嚥下障害が分かるのでしょうか?」
「むせたら危険なのでしょうか?」
飲み込みにくさが疑われる場合、反復唾液嚥下テスト(RSST)と並んでよく行われる検査が、改訂水飲みテスト(MWST:Modified Water Swallow Test)です。
MWSTは、少量の水を飲んでもらい、安全に飲み込めるかを確認するスクリーニング検査です。
短時間で実施でき、飲み込みの安全性を評価するために多くの病院やリハビリテーション施設で行われています。
この記事では、MWSTの目的や方法、結果の見方についてわかりやすく解説します。
MWSTとは?
改訂水飲みテスト(MWST)は、
3mL程度の冷水を飲み込み、安全に飲めるかを評価する検査です。
飲み込みの際に、
- むせるか
- 咳が出るか
- 声が変わるか
- 飲み込めるか
などを観察します。
水は流れが速く、嚥下障害がある方では誤嚥しやすいため、飲み込みの安全性を確認する検査として利用されています。
なぜ水で検査するの?
水は、
- サラサラしている
- のどを速く流れる
という特徴があります。
そのため、飲み込み反射が少し遅れるだけでも、気管へ入りやすくなります。
つまり、水を安全に飲めるかどうかは、飲み込み機能を評価する大切な手がかりになります。
検査の方法
施設によって多少異なりますが、一般的には次のような流れで行われます。
- 椅子に座り、楽な姿勢をとります。
- 約3mLの冷水を口に入れます。
- 飲み込んでもらいます。
- 飲み込んだ後の様子を観察します。
評価するポイントは、
- むせたか
- 咳が出たか
- 呼吸状態は安定しているか
- 声がガラガラになっていないか
などです。
検査時間は数分程度です。
結果はどう判断するの?
MWSTでは、飲み込みの様子を観察しながら点数で評価します。
一般的には、
- 安全に飲み込めたか
- むせがあったか
- 声の変化があったか
などを総合的に判断します。
点数が低い場合は、誤嚥の可能性があり、さらに詳しい検査が必要になることがあります。
むせたら嚥下障害なの?
必ずしもそうではありません。
健康な人でも、
- 緊張していた
- 急いで飲み込んだ
などで一時的にむせることがあります。
一方、毎回むせる場合や、食後に声がガラガラになる場合は、嚥下障害の可能性が高くなります。
そのため、MWSTだけで診断するのではなく、他の評価と組み合わせて判断します。
MWSTだけでは分からないこと
MWSTは便利な検査ですが、限界もあります。
例えば、
- 誤嚥した量
- 食べ物がどこに残るか
- 飲み込みのどの段階に問題があるか
などは分かりません。
また、不顕性誤嚥では、誤嚥していてもむせないことがあるため、MWSTだけでは見つけられない場合もあります。
VEやVFが必要になることも
MWSTで異常が疑われた場合や、より詳しく調べる必要がある場合は、
- 嚥下内視鏡検査(VE)
- 嚥下造影検査(VF)
を行います。
これらの検査では、
- 誤嚥しているか
- のどに食べ物が残るか
- 飲み込みのどの段階に問題があるか
を詳しく確認できます。
MWSTのメリット
改訂水飲みテストには、次のようなメリットがあります。
- 短時間で行える
- 特別な機械が不要
- ベッドサイドでも実施できる
- 飲み込みの安全性を簡単に確認できる
そのため、病院だけでなく、介護施設などでも広く活用されています。
検査結果は総合的に判断される
医師や言語聴覚士は、MWSTだけではなく、
- 問診
- RSST
- フードテスト(FT)
- 口や舌の動き
- 食事の様子
などを合わせて総合的に評価します。
一つの検査だけで嚥下障害と診断されることはありません。
まとめ
改訂水飲みテスト(MWST)は、
少量の水を飲み、安全に飲み込めるかを確認するスクリーニング検査です。
飲み込みの安全性を短時間で評価できるため、多くの医療機関で行われています。
ただし、MWSTだけでは誤嚥や嚥下障害を詳しく診断することはできません。
異常が疑われる場合は、嚥下内視鏡検査(VE)や嚥下造影検査(VF)などの詳しい検査を行い、その人に合った治療やリハビリを検討します。
飲み込みに不安がある場合は、自己判断せず、専門家による評価を受けることが大切です。

