職場に失語症をどう説明する?
失語症の方が復職を目指す際、
「職場にどのように説明すればいいのだろう」
「どこまで伝えるべきだろう」
と悩むことがあります。
ご本人だけでなく、ご家族も「周囲に理解してもらえるだろうか」と不安になることが少なくありません。
失語症は外見からは分かりにくい障害です。
そのため、適切に説明しなければ、周囲から誤解されることもあります。
一方で、職場の理解が得られると、復職後の働きやすさは大きく変わります。
この記事では、職場へ失語症を説明する際のポイントについて解説します。
なぜ説明が必要なの?
失語症は、
・言葉が出にくい
・話を理解しにくい
・読み書きが難しい
といった症状が現れる障害です。
しかし、見た目では分かりません。
そのため、
「やる気がない」
「話を聞いていない」
「仕事を覚えていない」
と誤解されてしまうことがあります。
職場に失語症について知ってもらうことは、誤解を防ぐためにも大切です。
「失語症」という言葉だけでは伝わりにくい
職場の方の中には、失語症という言葉を初めて聞く方もいます。
そのため、「失語症です」だけでは十分に伝わらないことがあります。
例えば、
「言葉が出にくいことがあります」
「長い説明を理解するのに時間がかかります」
など、具体的な困りごとを伝えることが大切です。
できないことだけでなく、できることも伝える
説明するときは、苦手なことだけでなく、できることも伝えましょう。
例えば、
・電話対応は難しい
・長文のメールは苦手
一方で、
・対面での会話は可能
・パソコン作業はできる
などです。
周囲が業務をイメージしやすくなります。
必要な配慮を具体的に伝える
職場の人は、「どう接したらいいのか分からない」と感じている場合があります。
そのため、
・ゆっくり話してほしい
・一度にたくさん説明しないでほしい
・重要な内容はメモでほしい
など、具体的な配慮を伝えると理解されやすくなります。
上司だけでなく同僚の理解も大切
復職時には上司との話し合いが中心になります。
しかし、実際に一緒に働くのは同僚です。
そのため、必要な範囲で同僚にも失語症について説明しておくことが大切です。
周囲の理解があると、安心して働きやすくなります。
医療職から説明してもらう方法もある
ご本人だけで説明することが難しい場合は、
・主治医
・言語聴覚士
・産業医
などが情報提供を行う場合もあります。
診断書や意見書が役立つこともあります。
一人で説明しなければならないと考える必要はありません。
復職前に面談を行う
復職前には、
・上司
・人事担当者
・産業医
との面談が行われることがあります。
この機会に、
・現在の状態
・できる業務
・配慮してほしいこと
を共有しておきましょう。
復職後のミスマッチを減らすことにつながります。
「分からないことは聞いてください」と伝える
失語症について詳しく知っている方は多くありません。
そのため、「分からないことがあれば聞いてください」と伝えておくことも大切です。
職場の人も質問しやすくなり、理解が深まりやすくなります。
全てを隠そうとしない
中には、
「迷惑をかけたくない」
「病気のことを知られたくない」
という思いから、症状を隠そうとする方もいます。
しかし、必要な情報まで隠してしまうと、周囲が適切なサポートを行えなくなります。
安心して働くためには、必要な範囲で情報を共有することも大切です。
まとめ
職場に失語症を説明するときは、
・具体的な症状を伝える
・できることと苦手なことを伝える
・必要な配慮を説明する
・同僚にも理解を広げる
・医療職の協力を活用する
ことが大切です。
失語症は見た目では分かりにくい障害ですが、周囲の理解があることで働きやすさは大きく変わります。
一人で抱え込まず、職場と協力しながら安心して働ける環境づくりを進めていきましょう。

