構音障害について保育園・幼稚園の先生にどう伝える?
子どもが構音障害といわれたとき、「保育園や幼稚園の先生にも伝えた方がいいのかな?」と迷う保護者は少なくありません。
園で特別な対応をお願いする必要がない場合でも、子どもの発音の特徴や、現在どのような支援を受けているかを簡単に共有しておくと、先生が子どもの話し方を理解しやすくなります。
この記事では、構音障害について園の先生に伝えるときのポイントを解説します。
先生には伝えておいた方がいい?
基本的には、園生活の中で発音の違いが分かる程度であれば、簡単に伝えておくとよいでしょう。
特に、
- 家族以外には聞き取りにくいことがある
- 言語聴覚士の訓練を受けている
- 本人が発音を気にしている
- 友達とのやり取りに影響している
といった場合には、先生が事情を知っていることで対応しやすくなります。
一方、発音の誤りが軽く、園生活で特に困っていない場合には、詳しい説明まで必要ないこともあります。
難しい専門用語を使わなくても大丈夫
先生に説明するときは、「側音化構音」「置換」などの専門用語を細かく説明する必要はありません。
例えば、
「『さ行』が少し言いにくく、今は言語聴覚士のところで練習しています」
「本人は正しく言っているつもりですが、聞き取りにくいことがあります」
という程度でも十分です。
大切なのは、診断名よりも園生活でどんなことに気をつけてほしいかを伝えることです。
先生に伝えておきたい内容
園へ共有するときは、次のような情報が役立ちます。
- どの音が言いにくいか
- どの程度会話が伝わるか
- 現在、構音訓練を受けているか
- 本人が発音を気にしているか
- 家庭ではどのように対応しているか
すべてを細かく伝える必要はありません。先生が日常の関わりで必要になる内容を中心に伝えましょう。
「毎回直さなくて大丈夫」と伝える
園の先生は、子どものためを思って、
「もう一回言ってみよう」
「正しく言ってみよう」
と促してくれることがあります。
構音訓練中で、普段は毎回訂正しない方針であれば、
「会話中は毎回直さなくて大丈夫です」
と伝えておくとよいでしょう。
発音の練習は専門家や家庭で決めた時間に行い、園では自然なコミュニケーションを優先してもらうという考え方です。
聞き取れないときの対応も伝える
発音が不明瞭で、先生が内容を聞き取れない場合もあります。
そのときは、「もう一回教えて」と聞き返したり、
「○○のことかな?」と確認したりして構いません。
保護者から、「分からないときは無理に分かったふりをせず、確認してもらって大丈夫です」と伝えておくと、先生も対応しやすくなります。
友達とのやり取りについてもお願いしておく
園では、友達が発音の違いに気付くことがあります。
一度「言い方が違うね」と言われる程度なら大きな問題にならないこともありますが、真似したり笑ったりすることが続く場合には配慮が必要です。
本人が気にしている場合には、「発音を真似されたり、からかわれたりしていないか少し見ていただけると助かります」と伝えておくとよいでしょう。
園での様子を教えてもらう
家庭では会話がよく伝わっていても、園では友達や先生に聞き返されることが多い場合があります。
反対に、家庭で心配していても、園では特に困っていないこともあります。
先生には、
「園では発音で困っている様子はありますか?」
「友達には伝わっていますか?」
と聞いてみるとよいでしょう。
家庭とは違う場面での情報は、構音訓練を進めるうえでも参考になります。
言語聴覚士からの情報があれば共有する
構音訓練を受けている場合には、必要に応じて言語聴覚士から伝えられている内容を園にも共有します。
例えば、
「今は『さ行』を単語で練習しています」
「会話ではまだ間違えることがあります」
などです。
先生に家庭での練習方法をお願いする必要はありませんが、現在の段階を知ってもらうと理解につながります。
本人の前で詳しく話しすぎない
発音について先生と話すときは、子ども本人への配慮も大切です。
本人が発音を気にしている場合、目の前で、
「この子は発音が悪くて」
「まだこの音が言えなくて」
と詳しく話すことは避けた方がよいでしょう。
必要であれば、送迎時に短く伝えたり、別の時間に相談したりするとよいでしょう。
伝え方の例
先生には、例えば次のように伝えられます。
「『さ行』の発音が少し難しく、現在言語聴覚士のところで練習しています。普段の会話では毎回言い直させなくて大丈夫です。もし聞き取りにくいときは、普通に聞き返していただいて構いません。園で友達との会話などで困っている様子があれば教えてください」
この程度の説明でも、必要な情報は十分伝わります。
まとめ
構音障害について保育園・幼稚園へ伝えるときは、専門的な説明を詳しく行う必要はありません。
重要なのは、
どの音が言いにくいのか
現在どのような支援を受けているのか
園ではどのように接してほしいのか
を簡潔に共有することです。
特に、普段の会話では毎回発音を直さなくてよいこと、聞き取れないときは自然に確認してよいこと、友達とのやり取りで困っていないか見てもらいたいことなどを伝えておくとよいでしょう。
園の先生は、家庭とは違う場面で子どものコミュニケーションを見ています。家庭・園・専門家が必要な情報を共有しながら、子どもが安心して話せる環境をつくることが大切です。
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