嚥下障害で外食や旅行で気をつけたいこと
「嚥下障害があると外食はできませんか?」
「旅行へ行くときは何に気をつければいいですか?」
「外出先でも安全に食事を楽しめる方法はありますか?」
嚥下障害があると、「外食は危ないからやめた方がいい。」「旅行は難しい。」と思ってしまう方も少なくありません。
しかし、事前に準備をして無理のない範囲で工夫すれば、外食や旅行を楽しめる方も多くいます。
大切なのは、「無理をすること」ではなく、自分の飲み込みの状態に合った方法を選ぶことです。
この記事では、外食や旅行で気をつけたいポイントをわかりやすく解説します。
外食や旅行を諦める必要はない
食事は、栄養を摂るだけでなく、人生の楽しみの一つです。
家族との外食や旅行は、生活の質(QOL)にも大きく関わります。
嚥下障害があるからといって、すべてを諦める必要はありません。
安全に楽しめる方法を考えることが大切です。
事前にお店を調べておく
外食では、事前にメニューを確認しておくと安心です。
例えば、
- やわらかい料理があるか
- スープやあんかけ料理があるか
- 一品料理を選べるか
などを確認しておくと、
当日慌てずに済みます。
最近では、ホームページでメニューを公開しているお店も増えています。
食べやすい料理を選ぶ
一般的には、次のような料理は比較的食べやすいことがあります。
- 茶碗蒸し
- 豆腐料理
- 煮魚
- やわらかく煮込んだ料理
- あんかけ料理
- やわらかいうどん
一方で、
- ステーキ
- 揚げ物
- パサパサしたパン
- 餅
- ナッツ類
などは、飲み込みにくい場合があります。
ただし、適した食事は一人ひとり異なります。
急いで食べない
外食では、周りの食べるペースにつられて、急いでしまうことがあります。
しかし、焦ると、一口量が多くなったり、十分に飲み込まないまま次の一口を入れたりしやすくなります。
自分のペースでゆっくり食べることを心がけましょう。
飲み物にも注意する
水やお茶でむせやすい方は、外食先でも注意が必要です。
必要に応じて、とろみ剤を持参することも一つの方法です。
最近では、携帯しやすい個包装タイプのとろみ剤も販売されています。
旅行では体調管理も重要
旅行中は、疲れや睡眠不足によって、飲み込みの機能が低下することがあります。
無理な予定を詰め込みすぎず、十分な休息を取りながら過ごしましょう。
体調が悪い日は、普段より飲み込みやすい食事を選ぶことも大切です。
宿泊先へ相談する
宿泊施設によっては、やわらかい食事や刻み食などに対応してくれる場合があります。
予約時に、食事について相談しておくと安心です。
対応できる内容は施設によって異なるため、事前に確認しておきましょう。
薬や必要な物を忘れない
旅行では、普段使っているものを忘れないようにしましょう。
例えば、
- とろみ剤
- 内服薬
- 義歯
- 吸い飲みや使い慣れたスプーン(必要な方)
などは、事前に準備しておくと安心です。
家族や同行者にも伝えておく
一緒に旅行する方には、飲み込みの状態を伝えておくことも大切です。
例えば、
- ゆっくり食べる必要があること
- むせることがあること
- 急がせないでほしいこと
などを共有しておくと、安心して食事を楽しめます。
無理はしない
「せっかく旅行だから。」と無理をして、
普段食べないものへ挑戦することはおすすめできません。
旅行中に誤嚥や窒息を起こすと、楽しい思い出が大きなトラブルにつながることもあります。
迷ったときは、普段から食べ慣れているものを選ぶ方が安心です。
まとめ
嚥下障害があっても、事前の準備と工夫によって、外食や旅行を楽しめる場合があります。
例えば、
- 食べやすい料理を選ぶ
- ゆっくり食べる
- 必要ならとろみ剤を持参する
- 宿泊施設へ事前に相談する
- 無理をしない
といった工夫が、安全な食事につながります。
食事は生活の楽しみの一つです。
医師や言語聴覚士と相談しながら、自分に合った方法で、外食や旅行も無理なく楽しんでいきましょう。

