声の変化は病気と関係ある?
「最近、声が小さくなった」
「以前よりかすれ声になった」
「家族から『話し方が変わった』と言われるようになった」
年齢のせいだと思っていた声の変化が、実は病気のサインであることがあります。
もちろん、風邪や加齢、一時的な疲れによって声が変わることもあります。
しかし、声の変化が長く続いたり、他の症状を伴ったりする場合は、病気が関係している可能性があります。
この記事では、声の変化と病気の関係について分かりやすく解説します。
声は体の状態を映す「サイン」
声を出すためには、
- 呼吸
- 声帯
- のど
- 舌
- 唇
- 脳や神経
が協力して働いています。
そのため、これらのどこかに異常が起こると、声にも変化が現れます。
声の変化は、体からの大切なサインの一つと考えられます。
声が小さくなる病気
パーキンソン病
パーキンソン病では、体の動きだけでなく、声を出す動きも小さくなります。
そのため、
- 声が小さい
- 抑揚が少ない
- 一本調子になる
といった特徴がみられます。
本人は普通に話しているつもりでも、周囲には小さな声に聞こえることがあります。
ALS
ALSでは、呼吸や声帯を動かす筋肉が弱くなることで、
- 声が小さくなる
- 長く話せない
といった症状が現れることがあります。
声がかすれる病気
声帯を動かす神経や筋肉に障害が起こると、
- ガラガラ声
- 息が漏れるような声
になることがあります。
また、声帯そのものの病気でも声がかすれるため、長期間続く場合は耳鼻咽喉科での診察が必要になることがあります。
鼻声になる病気
脳卒中やALSなどでは、
軟口蓋(のどの奥)の動きが弱くなることがあります。
すると、声や空気が鼻へ漏れ、鼻声になることがあります。
また、飲み込みにも影響している場合があるため注意が必要です。
声が震える病気
小脳の病気や神経の病気では、
声の高さや大きさを細かく調整することが難しくなり、声が震えることがあります。
また、緊張すると一時的に声が震えやすくなることもあります。
抑揚が少なくなる病気
パーキンソン病では、
声の高さや強さを変えることが難しくなり、感情が伝わりにくい一本調子の話し方になることがあります。
これは感情がなくなったわけではなく、声の調整が難しくなっているためです。
声だけで病気は分かる?
声の変化だけで病気を判断することはできません。
例えば、
- 風邪
- 加齢
- のどの使い過ぎ
でも声は変わります。
一方で、
- 声の変化が数週間以上続く
- ろれつが回らない
- 飲み込みにくい
- 手足が動かしにくい
といった症状を伴う場合は、病気が関係している可能性があります。
こんなときは医療機関へ相談を
次のような場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 急に声が変わった
- 声のかすれが2~3週間以上続く
- ろれつが回らない
- 飲み込みにくさがある
- 手足の動かしにくさもある
原因を調べることで、早期の治療やリハビリにつながることがあります。
リハビリで改善することはある?
原因によっては改善が期待できます。
言語聴覚士は、
- 声の大きさ
- 声の質
- 呼吸
- 発声
などを評価し、状態に合わせたリハビリを行います。
また、原因となる病気に対する治療も重要です。
家族ができるサポート
声の変化は、ご本人よりも家族の方が先に気付くことがあります。
「最近、声が変わった気がする」と感じたら、
- いつ頃からか
- どのように変わったか
- 他の症状はないか
を一緒に確認し、必要に応じて受診を勧めましょう。
まとめ
声の変化は、加齢や風邪だけでなく、脳や神経、声帯の病気が原因で起こることがあります。
特にパーキンソン病やALS、脳卒中などでは、声が小さくなったり、かすれたり、鼻声になったりすることがあります。
声の変化が長く続く場合や、ろれつが回らない、飲み込みにくいなどの症状を伴う場合は、早めに医療機関へ相談することが大切です。声は、体からの大切なサインの一つです。

