声が震えることがあるのはなぜ?
「話していると声が震えてしまう」
「緊張すると声が震えやすい」
「声が途切れたり、揺れたりすることがある」
構音障害のある方の中には、このような声の変化がみられることがあります。
声が震えると、ご本人は「うまく話せない」と感じ、聞いている人も聞き取りにくさを感じることがあります。
では、なぜ声は震えてしまうのでしょうか。
この記事では、構音障害で声が震える理由について分かりやすく解説します。
声が震えるとは?
声が震えるとは、声の高さや大きさが一定に保てず、小刻みに揺れるような話し方になる状態です。
例えば、
- 声が細かく揺れる
- 声が途切れるように聞こえる
- 一定の声が出しにくい
といった症状がみられます。
ご本人は「普通に話そう」としていても、自分の意思とは関係なく声が震えてしまうことがあります。
声は筋肉の細かな動きで作られている
声を出すときには、
- 呼吸
- 声帯
- のどの筋肉
が正確なタイミングで働いています。
これらの筋肉の動きを脳が細かく調整することで、安定した声が出せます。
しかし、この調整がうまくいかなくなると、声が震えることがあります。
筋肉の動きをうまく調整できないため
脳や神経の病気では、声帯やのどの筋肉を一定の力で動かすことが難しくなることがあります。
その結果、
- 力が入りすぎる
- 力が抜けすぎる
- リズムが乱れる
といった状態になり、声が震えて聞こえることがあります。
小脳の病気でみられることがある
小脳は、体の動きや声の強さ、タイミングを調整する働きをしています。
小脳が障害されると、
- 声の強弱が不安定になる
- 声が揺れる
- 話し方のリズムが乱れる
ことがあります。
これは失調性構音障害の特徴の一つです。
パーキンソン病でも起こることがある
パーキンソン病では、声が小さくなることが代表的ですが、人によっては声が震えることもあります。
また、声に抑揚がなくなり、単調な話し方になることも少なくありません。
緊張すると声が震えやすくなる
構音障害がなくても、人前で話すと声が震えることがあります。
これは、
- 呼吸が浅くなる
- のどに力が入る
- 筋肉がこわばる
ためです。
構音障害がある方では、この影響がさらに大きく現れることがあります。
「声の震え」と「手の震え」は同じ?
手が震える病気では、声が震えることもあります。
ただし、必ず一緒に起こるわけではありません。
手が震えていても声は正常な方もいますし、逆に声だけが震える方もいます。
症状は病気や障害される部位によって異なります。
声が震えるとどんな困りごとがある?
声が震えることで、
- 聞き返される
- 自信を失う
- 人前で話すことを避ける
- 電話で伝わりにくい
などの困りごとが生じます。
その結果、会話の機会が減ってしまうこともあります。
リハビリで改善することはある?
はい、原因によっては改善が期待できます。言語聴覚士は、
- 声の震え方
- 呼吸
- 発声
- 話し方
などを評価します。その上で、
- 呼吸訓練
- 発声練習
- ゆっくり話す練習
- 力を抜いて話す練習
などを行います。
また、原因となる病気に対する治療が必要な場合もあります。
家族ができるサポート
声が震えていても、焦って話し直させる必要はありません。
ご本人は、「伝えたい」という気持ちで一生懸命話しています。
ご家族は、
- 最後まで話を聞く
- 落ち着いて会話する
- 緊張しにくい環境を作る
ことを心掛けましょう。
まとめ
声が震えるのは、声帯やのどの筋肉を細かく調整する働きがうまくいかなくなることが主な原因です。
小脳の病気やパーキンソン病などでは、このような症状がみられることがあります。
また、緊張によって一時的に声が震えやすくなることもあります。
声の震えは構音障害や神経の病気のサインであることもあります。
気になる症状が続く場合は、医師や言語聴覚士に相談しましょう。

