自宅でできる失語症リハビリ教材の選び方
失語症のリハビリは、病院や施設だけでなく自宅でも続けることが大切です。
しかし、
「どんな教材を選べばいいの?」
「本屋で売っている脳トレでもいいの?」
「難しすぎる教材は逆効果?」
と悩むご家族も少なくありません。
実は、教材選びによってリハビリの継続しやすさや効果が大きく変わることがあります。
この記事では、自宅で行う失語症リハビリ教材の選び方についてわかりやすく解説します。
教材選びで最も大切なこと
教材選びで最も重要なのは、現在の能力に合っていることです。
難しすぎる教材は、
- 間違いが増える
- 自信を失う
- やる気がなくなる
原因になります。
反対に簡単すぎる教材では、十分な練習にならないことがあります。
「少し頑張ればできる」くらいの難易度が理想です。
失語症の症状に合った教材を選ぶ
失語症といっても、
- 話すことが苦手な方
- 理解が苦手な方
- 読むことが苦手な方
- 書くことが苦手な方
など症状はさまざまです。
そのため、困っている内容に合った教材を選ぶことが大切です。
名前が出にくい方
呼称障害がある方には、絵カード教材がおすすめです。
例えば、
- 名詞カード
- 動作カード
- 写真カード
などがあります。
物や動作の名前を言う練習ができます。
聞く力を高めたい方
聴理解に課題がある場合は、
- 絵の指差し教材
- 指示理解教材
- 音声教材
などが適しています。
まずは短い言葉から始めることが大切です。
読む力を高めたい方
読字や読解に課題がある場合は、
- 単語教材
- 短文教材
- 音読教材
などがおすすめです。
新聞記事などは難しすぎることもあるため、短い文章から始めるとよいでしょう。
書く力を高めたい方
書字障害がある場合は、
- なぞり書き教材
- 写字教材
- 単語書字教材
などが適しています。
最初は名前や住所など、生活で必要な内容から練習すると実用的です。
日常生活に近い教材がおすすめ
教材は、実生活で使う内容を含んでいると効果的です。
例えば、
- 買い物
- 病院
- 電話
- 家事
などに関連した内容です。
日常生活と結び付いている方が意欲も高まりやすくなります。
脳トレ教材は使える?
市販の脳トレ教材を使う方もいます。
ただし、失語症専用ではないことが多いため注意が必要です。
例えば、
- 計算問題
- パズル
だけでは言語機能の訓練にならないことがあります。
症状に合った内容かを確認しましょう。
継続できる教材を選ぶ
どんなに良い教材でも、続かなければ効果は期待しにくくなります。
そのため、
- 見やすい
- 分かりやすい
- 達成感がある
教材を選ぶことが重要です。
1回15〜20分程度で終わる内容の方が継続しやすいこともあります。
家族が教材を選ぶときの注意点
ご家族は、「早く良くなってほしい」という思いから難しい課題を選びがちです。
しかし、成功体験を積むことがリハビリではとても大切です。
少し簡単かなと思うくらいから始める方が継続しやすい場合があります。
教材だけに頼らなくてもよい
リハビリ教材は有効ですが、日常生活そのものも大切な訓練です。
例えば、
- 会話
- 音読
- 買い物
- メモを書く
なども立派なリハビリになります。
教材と日常生活を組み合わせることが理想です。
専門家に相談することも大切
教材選びに迷った場合は、言語聴覚士に相談することをおすすめします。
現在の能力に合った教材や練習方法を提案してもらえることがあります。
まとめ
自宅で行う失語症リハビリでは、症状や能力に合った教材選びが大切です。
教材を選ぶときは、
- 難しすぎない
- 症状に合っている
- 継続しやすい
- 日常生活に近い
という点を意識しましょう。
また、教材だけでなく日常生活で言葉を使う機会を増やすことも大切です。
無理なく続けられる方法を見つけることが、失語症リハビリを長く続けるコツです。

