名前を呼んでも反応しないときに確認したいこと
はじめに
「名前を呼んでも振り向かないことがあります。」
「聞こえていないのでしょうか?」
「発達に問題があるのではないかと心配です。」
子どもが名前を呼んでも反応しないと、不安になる保護者は少なくありません。
しかし、名前を呼んでも反応しない理由は一つではありません。
遊びに夢中になっているだけの場合もあれば、聞こえの問題やコミュニケーションの発達が関係していることもあります。
大切なのは、「反応しない」という一つの様子だけで判断せず、お子さん全体の様子を見ることです。
この記事では、名前を呼んでも反応しないときに確認したいポイントについて解説します。
まずは本当に聞こえていないのかを確認する
名前を呼んでも振り向かないと、「耳が聞こえていないのでは?」と心配になるかもしれません。
まず確認したいのは、名前以外の音には反応しているかです。
例えば、
- テレビの音に反応する
- 好きな音楽が流れると振り向く
- お菓子の袋を開ける音に気付く
- ドアが開く音に反応する
このような様子があれば、音自体は聞こえている可能性があります。
ただし、聞こえに心配がある場合は、耳鼻咽喉科で聴力を確認することが大切です。
遊びに夢中になっていないか
小さな子どもは、一つの遊びに集中すると周りの声が聞こえにくくなることがあります。
例えば、
- ブロック遊び
- 絵本
- パズル
- 動画を見ているとき
などでは、何度呼んでも反応しないことがあります。
一方で、遊びをやめたあとや静かな場面では振り向くのであれば、大きな心配がないこともあります。
ほかの場面では反応しているか
大切なのは、「いつも反応しない」のか、「時々反応しない」のかです。
例えば、
- 呼べば笑顔で振り向くこともある
- 家族の声には反応する
- 保育園では先生の声に反応する
など、反応する場面があるのであれば、その様子も大切な情報になります。
言葉を理解しているか
名前への反応だけでなく、言葉の理解も確認してみましょう。
例えば、
- 「おいで」が分かる
- 「ちょうだい」が分かる
- 「靴を持ってきて」が分かる
- 「バイバイしよう」が分かる
このような理解が育っていれば、言葉の発達も順調に進んでいる可能性があります。
人とのやり取りを楽しんでいるか
名前への反応は、人とのコミュニケーションとも関係しています。
例えば、
- 目が合う
- 一緒に遊ぶことを楽しむ
- 指さしをする
- ジェスチャーを使う
- 笑顔でやり取りする
など、人との関わりが見られるかも確認しましょう。
これらが育っている場合は、コミュニケーションの土台が形成されていると考えられます。
相談したほうがよい場合
次のような様子が続く場合は、一度専門家へ相談することをおすすめします。
- 名前を呼んでもほとんど振り向かない
- 大きな音にも反応が少ない
- 言葉の理解もあまり見られない
- 指さしやジェスチャーが少ない
- 人とのやり取りが少ない
- 一度反応していたのに反応しなくなった
これらが必ずしも病気や障害を意味するわけではありませんが、早めに相談することで、お子さんの発達を詳しく確認することができます。
家庭でできる関わり方
名前を呼ぶときは、
- 子どもの近くで呼ぶ
- 顔が見える位置から話しかける
- 優しい声で呼ぶ
- 振り向いたら笑顔で褒める
ことを意識してみましょう。
また、名前を呼んで振り向いたときには、「○○ちゃん、来てくれてありがとう。」
など、反応したことをしっかり認めてあげることも大切です。
一人で判断しすぎないことが大切
子どもは、
- 疲れている日
- 機嫌が悪い日
- 遊びに集中しているとき
など、その日の状況によって反応が変わることがあります。
一度反応しなかっただけで心配する必要はありません。
「最近ずっと気になる」「以前と様子が違う」と感じた場合には、小児科や耳鼻咽喉科、保健センター、言語聴覚士などに相談してみましょう。
まとめ
名前を呼んでも反応しないときには、
- 音は聞こえているか
- 遊びに集中していないか
- 言葉を理解しているか
- 人とのやり取りを楽しんでいるか
- 反応しない場面が続いているか
などを総合的に確認することが大切です。
一時的なものであれば心配ないことも多いですが、気になる様子が続く場合は、早めに専門家へ相談することで安心につながります。

