吃音はいつ受診すればいい?
「様子を見ても大丈夫?」と悩む保護者は多くいます
「子どもが急にどもるようになった。」
「しばらく様子を見てもいいのでしょうか。」
吃音が始まると、多くの保護者が受診するタイミングに迷います。
幼児期には自然に改善することもあるため、すぐに治療が必要になるとは限りません。
しかし、気になることがあれば早めに相談することをおすすめします。
相談することと、すぐに治療を始めることは別です。
現在の状態を確認し、家庭での関わり方についてアドバイスを受けるだけでも安心につながります。
吃音が始まったばかりでも相談してよい
吃音が始まったばかりの場合、「もう少し様子を見よう」と考える保護者も少なくありません。
もちろん、言葉の発達の途中で一時的に話し方がぎこちなくなることもあります。
しかし、「相談するには早すぎる」ということはありません。
早めに相談することで、
- 吃音なのか
- 発達の過程なのか
- 家庭でどのように接すればよいか
などについて専門家から説明を受けることができます。
次のような場合は受診をおすすめします
次のような場合は、一度専門家へ相談すると安心です。
音を何度も繰り返す
例えば、
- 「ぼ、ぼ、ぼく」
- 「あ、あ、ありがとう」
など、同じ音を何度も繰り返すことが増えてきた場合です。
言葉が詰まる・引き伸ばす
- 声が出るまで時間がかかる
- 「さーーーかな」のように音を長く伸ばす
などの症状がみられる場合も相談をおすすめします。
半年以上続いている
症状が長く続いている場合は、一度評価を受けると安心です。
ただし、「半年たつまで待つ」という意味ではありません。
途中で気になることがあれば、いつでも相談してかまいません。
話すことを嫌がる
例えば、
- 発表を嫌がる
- 話したがらない
- 「話したくない」と言う
など、話すことへの不安がみられる場合は早めの相談が大切です。
学校生活や日常生活に影響している
例えば、
- 音読を嫌がる
- 電話ができない
- 注文を避ける
など、生活に影響が出ている場合は受診をおすすめします。
保護者が不安なときも相談してよい
受診の目安は、子どもの症状だけではありません。
保護者が、
- 「どう接したらいいかわからない」
- 「これで大丈夫なのか心配」
と感じている場合も、相談する十分な理由になります。
正しい知識を知ることで、不安が軽くなることも少なくありません。
大人の場合は早めの受診が大切
子どもの頃から吃音が続いている大人も、困りごとがあれば相談できます。
また、大人になって突然吃音のような症状が現れた場合は注意が必要です。
脳卒中や頭部外傷、神経疾患などが原因となっている可能性もあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
「受診=すぐに治療」ではない
受診すると、「すぐに訓練が始まるのでは」と心配する方もいます。
しかし実際には、
- 現在の状態を評価する
- 家庭での関わり方を説明する
- 定期的に様子を見る
という場合も多くあります。
必要な支援は、一人ひとりの状況に合わせて考えられます。
迷ったら相談することが大切
「受診するほどではないかもしれない。」
そう思って悩み続けるよりも、一度相談することで安心できることがあります。
特に幼児期は、適切な情報を知ることが保護者の不安を軽くし、子どもへの関わり方にも良い影響を与えます。
「受診するべきかどうか」を相談するために受診することも、決して珍しいことではありません。
まとめ
吃音は、気になる症状があれば早めに相談することが大切です。
音の繰り返しや詰まり、話すことへの不安、学校生活への影響などがみられる場合は、一度専門家に相談してみましょう。
受診したからといって、すぐに治療が始まるわけではありません。
現在の状態を知り、家庭での接し方や今後の見通しについて相談するだけでも、大きな安心につながります。

