吃音50の疑問

  • 「自己紹介で自分の名前がどうしても言えなくてつらい」
  • 「職場で吃音のことをどう説明すれば分かってもらえる?」
  • 「周りの『ゆっくり話しなよ』というアドバイスにモヤモヤしてしまう」

こうした悩みを持っている方は多いです。

実は私自身、吃音ではないものの、声が思うように出せなくなる症状を経験しています。 あの時の「伝えたいのに声が出ない」というもどかしさ、恐怖、孤独感は、今でも忘れることができません。

だからこそ「言葉や声の悩みに寄り添う専門家になろう」と決意し、言語聴覚士の資格を取りました。今回の本には、専門家としての知識だけでなく、一人の経験者としての想いもすべて詰め込んでいます。

この本の特徴:難しい専門用語は「一切なし」!

吃音の本やネットの情報を調べると、難しい専門用語(「随伴運動」や「進展段階」など)がたくさん出てきて、読むだけで疲れてしまうことはありませんか?

本書では、そうした専門用語を徹底的に排除しました。 当事者の方やご家族が直感的に「あ、これが知りたかった!」と思える具体的な言葉だけを使い、隣で優しく語りかけるような一問一答形式(全50問)で構成しています。

各項目の最後には、忙しい日でもそこだけ読めば心がスッと軽くなる【一言メモ】も掲載しています。

📋 本書の構成(全5章)

  • 第1章:子どもの吃音 〜これって大丈夫?の不安に答える〜
  • 第2章:日常の困りごと 〜学校・仕事・生活での乗り越え方〜
  • 第3章:大人の吃音 〜これからの人生と仕事に向き合う〜
  • 第4章:周囲の関わり方 〜家族・友達・先生・上司ができること〜
  • 第5章:心の持ち方・未来 〜吃音とともに、らしく生きる〜

子どもの音読や面接の対策といった具体的な工夫から、「なぜ歌や独り言の時は詰まらないの?」という脳の不思議なメカニズムまで、網羅的に答えを用意しました。

完璧に話せなくても、あなたの価値は変わらない

吃音の本当の苦しさは、言葉が詰まることそのものではなく、「周りにバレてはいけない、隠し続けなければいけない」という終わりのないプレッシャーにあります。

滑らかに話せることだけが、正しいコミュニケーションではありません。言葉を詰まらせながらでも、一生懸命に伝えようとするあなたの言葉を、社会は待っています。

この本が、あなたや大切なご家族の心を縛る「スラスラ話さなきゃ」という呪いを解く、小さなお守りのような存在になれたら幸いです。

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