唇はどんな働きをしているの?
私たちは毎日、当たり前のように話したり食事をしたりしています。
その中で重要な働きをしているのが「唇」です。
唇は見た目以上に多くの役割を担っており、話すことや食べることに欠かせません。
脳卒中や神経の病気などで唇の動きが悪くなると、言葉が聞き取りにくくなったり、食べ物や飲み物がこぼれたりすることがあります。
この記事では、唇がどのような働きをしているのかを分かりやすく解説します。
唇にはどんな役割があるの?
唇には主に次のような働きがあります。
- 発音する
- 食べ物や飲み物を口の中に保つ
- 飲み込むのを助ける
- 表情を作る
普段は意識しませんが、私たちの生活を支える大切な器官です。
唇の働き① 発音する
唇は言葉を作るために欠かせません。
特に、
- ぱ
- ば
- ま
などの音は唇をしっかり閉じてから開くことで作られます。
例えば、
「パン」
「バス」
「まめ」
といった言葉では、唇が重要な役割を果たしています。
また、
- ふ
- わ
などの音も唇の形によって作られます。
唇がうまく閉じられなかったり動かなかったりすると、発音が不明瞭になります。
唇の働き② 食べ物を口の中に保つ
食事中、唇は食べ物や飲み物が口からこぼれないようにしています。
コップで水を飲むときも、
ストローを使うときも、
唇がしっかり閉じることで口の中に飲み物を保っています。
唇の力が弱くなると、
- 飲み物が口からこぼれる
- 食べ物が口の端から出る
といった症状がみられることがあります。
唇の働き③ 飲み込みを助ける
飲み込むときも唇は活躍しています。
唇が閉じることで口の中に圧力が生まれ、食べ物や飲み物を効率よくのどへ送ることができます。
唇が閉じにくいと、
- 飲み込みに時間がかかる
- むせやすくなる
- 食べこぼしが増える
ことがあります。
唇の働き④ 表情を作る
唇はコミュニケーションにも大切な役割を持っています。
例えば、
- 笑う
- 怒る
- 驚く
- 悲しむ
といった表情の多くに唇が関わっています。
そのため、唇の動きが悪くなると表情が乏しく見えることがあります。
構音障害では唇にどんなことが起こる?
脳卒中や神経の病気によって唇を動かす神経が障害されると、
- 力が入りにくい
- 動きが遅い
- 左右どちらかが動きにくい
ことがあります。
すると、
発音への影響
- 「ぱ」「ば」「ま」が言いにくい
- 言葉が不明瞭になる
- ろれつが回らない
食事への影響
- 食べ物がこぼれる
- 飲み物が漏れる
- ストローが使いにくい
といった症状が現れることがあります。
自分で試してみよう
次の動きを試してみてください。
- 強く口を閉じる
- 「うー」と唇を前に突き出す
- 「いー」と横に広げる
実はこれらの動きは発音や食事に欠かせない動きです。
私たちは会話中にこれらを瞬時に繰り返しています。
唇の動きが少し低下するだけでも、話しやすさは大きく変わるのです。
家族が知っておきたいこと
唇の動きが悪くなっても、ご本人の理解力や考える力は保たれていることが少なくありません。
話し方が不明瞭だからといって、「分かっていない」とは限りません。
また、食べこぼしや飲みこぼしが増えても、ご本人の努力不足ではありません。
唇の筋肉や神経の働きが低下していることが原因の場合があります。
まとめ
唇は発音、食事、飲み込み、表情づくりなど、多くの役割を担っています。
特に「ぱ」「ば」「ま」などの音を作るためには、唇の正確な動きが欠かせません。
脳卒中や神経の病気によって唇の動きが低下すると、言葉が不明瞭になったり、食べ物や飲み物がこぼれたりすることがあります。
構音障害を理解するためには、唇の大切な働きを知ることが第一歩です。

