吃音とどもりは同じ意味?
吃音とどもりは同じものを指します
吃音とどもりは、基本的には同じ話し方の障害を指す言葉です。
どちらも、
- 音を繰り返す
- 音を引き伸ばす
- 言葉が詰まる
といった症状がみられる状態を表します。
違いがあるとすれば、どもりは日常的な言い方、吃音は医療や教育の現場で使われる専門用語という点です。
どもりは昔から使われてきた言葉
どもりという言葉は昔から広く使われており、多くの人になじみがあります。
例えば、
- 「子どもがどもるようになった」
- 「少しどもりがある」
といった表現を耳にしたことがある方も多いでしょう。
日常会話では現在でも使われています。
吃音は専門的な名称
一方、吃音は医療や福祉、教育の分野で正式に用いられる名称です。
病院や言語聴覚士の説明では、
- 発達性吃音
- 獲得性吃音
- 吃音評価
- 吃音支援
など、吃音という言葉が使われます。
そのため、書籍や論文、医療機関のホームページでも吃音という表記が一般的です。
なぜ吃音という言葉が使われるようになったの?
近年、吃音という表現が多く使われるようになった理由の一つは、より中立的で専門的な言葉として定着してきたためです。
どもりという言葉は、人によってはからかわれた経験や嫌な思い出と結びついていることがあります。
そのため、医療や教育の現場では、吃音という表現を用いることが増えています。
「どもり」という言葉を使う人もいる
一方で、すべての人がどもりという言葉を避けているわけではありません。
吃音の当事者の中には、
- 「自分はどもりと言っています」
- 「昔からこの言葉を使っているので違和感がない」
という方もいます。
つまり、どもりという言葉自体が間違っているわけではありません。
大切なのは、その人自身の受け止め方や呼び方を尊重することです。
呼び方よりも理解が大切
吃音とどもりのどちらを使うかよりも重要なのは、吃音について正しく理解することです。
吃音は、
- 緊張しているだけ
- 性格の問題
- 話し方の癖
ではありません。
脳の働きや発達、遺伝など複数の要因が関係して起こるコミュニケーション障害と考えられています。
呼び方だけに注目するのではなく、本人が安心して話せる環境づくりが何より大切です。
周囲が気を付けたいこと
本人が吃音と言っている場合には、その呼び方を尊重するとよいでしょう。
逆に、どもりと表現している人に対して無理に言い換えを求める必要もありません。
本人が望む呼び方を大切にしながら、
- 最後まで話を聞く
- 話し方ではなく内容に耳を傾ける
- 急かさず待つ
といった関わり方が、安心して話せる環境につながります。
まとめ
吃音とどもりは、基本的には同じ障害を指す言葉です。
どもりは日常的な表現、吃音は医療や教育で使われる専門用語という違いがあります。
どちらの呼び方が正しいということではなく、本人の希望を尊重しながら、吃音について正しく理解し、安心して話せる環境をつくることが大切です。

