食べ物がのどに残る感じがする原因とは?
「食べた後に、のどに食べ物が残っている感じがします。」
「何度飲み込んでも、つかえているような違和感があります。」
「これは嚥下障害なのでしょうか?」
食事の後に「のどに何か残っている感じ」がすると、不安になりますよね。
実際に食べ物がのどに残っている場合もあれば、食道や胃の病気、あるいはのどの炎症などが原因で違和感が生じていることもあります。
一時的な症状であれば心配のないこともありますが、症状が続く場合は原因を調べることが大切です。
この記事では、食べ物がのどに残る感じがする原因や、受診の目安についてわかりやすく解説します。
「のどに残る感じ」とは?
「のどに残る感じ」とは、
- 食べ物がつかえているような感じ
- 飲み込めていないような感じ
- 何度も飲み込みたくなる感じ
などを指します。
実際に食べ物が残っていることもあれば、違和感だけを感じている場合もあります。
まずは、その原因を見つけることが大切です。
嚥下障害が原因の場合
嚥下障害では、食べ物を十分に送り込めず、のど(咽頭)に食べ物が残ってしまうことがあります。
通常は、飲み込むと食べ物は食道へ送られます。
しかし、
- 舌の力が弱い
- のどの筋肉が十分に動かない
- 飲み込みのタイミングがずれる
などがあると、食べ物の一部がのどに残ってしまいます。
この状態を咽頭残留(いんとうざんりゅう)といいます。
咽頭残留があると、「何か残っている感じ」が続いたり、食後にむせたりすることがあります。
加齢による変化
年齢を重ねると、
- 舌やのどの筋力が低下する
- 飲み込む力が弱くなる
ことがあります。
その結果、若い頃よりも食べ物がのどに残りやすくなることがあります。
ただし、「高齢だから仕方ない」と決めつけるのではなく、症状が続く場合は一度評価を受けることが大切です。
食道の病気
違和感を「のど」と感じていても、実際には食道に原因があることもあります。
例えば、
- 食道が狭くなっている
- 食道の動きが悪くなっている
- 胃酸が逆流している(逆流性食道炎)
などでは、食べ物がつかえるような症状が現れることがあります。
特に、
- 固いものだけつかえる
- 胸のあたりで止まる感じがする
場合は、食道の病気も考えられます。
のどの炎症や腫瘍
風邪や扁桃炎などでのどに炎症がある場合も、違和感が出ることがあります。
また、まれではありますが、
- 咽頭がん
- 喉頭がん
- 食道がん
などでも、飲み込みにくさやつかえ感が現れることがあります。
症状が長く続く場合は、耳鼻咽喉科などで詳しく調べてもらうことが大切です。
このような症状があれば注意
次のような症状がある場合は、医療機関への相談をおすすめします。
- 毎回食べ物が残る感じがする
- 水を飲んでも違和感が改善しない
- 食後によくむせる
- 食事に時間がかかる
- 食後に声がガラガラになる
- 体重が減ってきた
- 飲み込むたびに痛みがある
これらの症状は、嚥下障害や食道の病気が隠れている可能性があります。
どのような検査をするの?
原因を調べるために、
- 嚥下内視鏡検査(VE)
- 嚥下造影検査(VF)
- 内視鏡検査(胃カメラ)
などが行われることがあります。
これらの検査によって、
- 食べ物が本当に残っているのか
- どこに残っているのか
- 飲み込みに問題があるのか
などを詳しく確認できます。
無理に流し込もうとしない
「のどに残るから」と何度も水で流し込もうとする方がいます。
しかし、嚥下障害がある場合は、水分も一緒に誤嚥してしまうことがあります。
自己判断で無理に飲み込もうとするのではなく、原因を調べることが大切です。
まとめ
食べ物がのどに残る感じがする原因には、
- 嚥下障害
- 加齢による飲み込み機能の低下
- 食道の病気
- のどの炎症や腫瘍
など、さまざまなものがあります。
特に嚥下障害では、食べ物がのどに残る咽頭残留が起こることがあり、誤嚥の原因になることもあります。
症状が続く場合や、むせ・体重減少・発熱などを伴う場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
原因を正しく調べることで、その人に合った治療やリハビリ、食事の工夫につなげることができます。

