構音障害で仕事で困ることは?
「仕事で話すことが不安になった」
「電話対応が難しくなった」
「職場の人とのコミュニケーションに困っている」
構音障害になると、仕事でさまざまな困りごとが生じることがあります。
仕事内容によって影響の大きさは異なりますが、「話すこと」が必要な場面は多く、仕事を続けることへの不安を感じる方も少なくありません。
しかし、構音障害があっても、周囲の理解や工夫によって仕事を続けている方はたくさんいます。
この記事では、構音障害によって仕事で困りやすいことと、その対処法について分かりやすく解説します。
電話対応が難しくなる
仕事で最も困りやすいことの一つが電話対応です。
電話では、
- 表情
- 口の動き
- 身ぶり
などが伝わりません。
そのため、発音が少し不明瞭なだけでも、「もう一度お願いします」と聞き返されることがあります。
電話に苦手意識を持つ方は少なくありません。
会議で発言しにくくなる
会議では、多くの人の前で話す機会があります。
構音障害があると、
- 緊張する
- 声が小さくなる
- 発音が不明瞭になる
ことがあり、発言することをためらってしまう場合があります。
お客様との会話が不安になる
接客や営業など、人と話すことが多い仕事では、
「うまく伝わらなかったらどうしよう」という不安を感じやすくなります。
その結果、自信を失ってしまうこともあります。
職場で聞き返されることが増える
同僚や上司から、何度も聞き返されると、「迷惑をかけている」と感じてしまうことがあります。
しかし、聞き返されるのは、相手が理解しようとしている証拠でもあります。
必要以上に自分を責める必要はありません。
長時間話す仕事は疲れやすい
構音障害では、話すこと自体に体力を使います。
そのため、
- 接客
- 電話対応
- 会議
- 研修
など、話す時間が長い仕事では疲れやすくなります。
適度に休憩を取りながら仕事を進めることも大切です。
「仕事ができない」わけではない
構音障害になると、「仕事を続けられないのではないか」と不安になる方もいます。
しかし、構音障害は発音や話し方の障害であり、
仕事の知識や経験、判断力が失われるわけではありません。
話し方に配慮があれば、これまでの経験や能力を生かして働き続けられる方も多くいます。
職場でできる工夫
仕事を続けるためには、環境を少し工夫することも大切です。
例えば、
- 電話対応を一時的に減らす
- メールやチャットを活用する
- 静かな場所で打ち合わせをする
- 会議では資料を活用する
など、話す負担を減らす方法があります。
一人で抱え込まず、職場と相談しながら工夫を考えていくことが大切です。
リハビリも仕事につながる
言語聴覚士によるリハビリでは、
仕事で必要となる場面を想定した練習を行うこともあります。
例えば、
- 電話対応の練習
- 自己紹介の練習
- 会議での発言練習
など、ご本人の仕事に合わせた内容を取り入れることがあります。
困っている場面を具体的に伝えることで、実際の仕事に役立つ練習につながります。
家族ができるサポート
仕事について悩んでいるときは、「無理をしないで」と声をかけるだけでなく、
「どういう場面が一番困る?」と具体的に話を聞くことも大切です。
仕事を続けたいという思いは、多くの方にとって大きな支えです。
ご本人の気持ちを尊重しながら、一緒にできる工夫を考えていきましょう。
まとめ
構音障害では、電話対応や会議、接客など「話すこと」が多い仕事で困りごとが生じやすくなります。
しかし、構音障害は仕事の能力そのものが低下する病気ではありません。
職場の理解や業務の工夫、リハビリを取り入れることで、仕事を続けている方もたくさんいます。
一人で悩まず、職場や医療・リハビリの専門職と相談しながら、自分に合った働き方を見つけていくことが大切です。

