補聴援助システム(ロジャー・FMシステムなど)とは?
「補聴器を使っていても、学校や会議では聞き取りにくいことがあります。」
「ロジャーやFMシステムとは何でしょうか?」
補聴器や人工内耳を使用していても、
- 教室
- 会議
- 講演会
- レストラン
など、周囲が騒がしい場所では相手の声が聞き取りにくくなることがあります。
そのような場面で役立つのが、補聴援助システムです。
補聴援助システムは、話し手の声を補聴器や人工内耳へ直接届けることで、聞き取りを助ける機器です。
この記事では、ロジャーやFMシステムなどの補聴援助システムについて、言語聴覚士がわかりやすく解説します。
補聴援助システムとは?
補聴援助システムとは、話し手の声を補聴器や人工内耳へ直接伝えるための機器です。
通常の補聴器では、話し手の声だけでなく、
- 周囲の話し声
- エアコンの音
- 車の音
- 教室や会議室の雑音
なども一緒に拾ってしまいます。
そのため、騒がしい場所では会話が聞き取りにくくなることがあります。
補聴援助システムを使うことで、話し手の声をよりはっきり届けられるようになります。
なぜ必要なの?
音は、話し手との距離が離れるほど小さく聞こえます。
また、周囲の雑音が増えるほど、相手の声を聞き分けることが難しくなります。
例えば、
- 学校の教室
- 体育館
- 会議室
- 講演会場
などでは、先生や話し手の声が聞き取りにくくなることがあります。
補聴援助システムは、このような環境で特に効果を発揮します。
FMシステムとは?
FMシステムは、話し手が送信機(マイク)を身につけ、その音声を電波で補聴器や人工内耳へ送る仕組みです。
例えば学校では、先生がマイクを身につけることで、教室の後ろに座っていても先生の声を聞き取りやすくなります。
以前から広く利用されてきた補聴援助システムの一つです。
ロジャーとは?
ロジャー(Roger)は、FMシステムをさらに進化させたデジタル方式の補聴援助システムです。
周囲の騒音を分析しながら、話し手の声をより聞き取りやすく届けることができます。
また、
- 会議
- グループでの会話
- 複数人が話す場面
などにも対応しやすく、多くの場面で利用されています。
現在では、ロジャーを採用する医療機関や教育機関も増えています。
どんな場面で役立つ?
補聴援助システムは、
次のような場面で活用されています。
学校
- 授業
- 朝礼
- 校外学習
- 体育館での行事
先生の声を聞き取りやすくすることで、学習しやすい環境を整えます。
職場
- 会議
- 研修
- 接客
- 打ち合わせ
重要な説明や会話を聞き逃しにくくなります。
日常生活
- 家族との会話
- 病院での説明
- 講演会
- 趣味の集まり
騒がしい場所や距離がある場面でも、会話を聞き取りやすくすることが期待できます。
補聴器だけでは十分でない場面を補う
補聴器は非常に優れた機器ですが、距離が離れたり、雑音が多かったりすると聞き取りが難しくなることがあります。
補聴援助システムは、そのような補聴器の苦手な場面を補うための機器です。
つまり、補聴器の代わりではなく、補聴器や人工内耳と一緒に使うことで効果を発揮します。
子どもにとって特に重要
学校では、先生の話を正確に聞き取ることが学習につながります。
聞き漏らしが続くと、学習だけでなく、言葉の理解や友達とのコミュニケーションにも影響することがあります。
そのため、難聴のある子どもでは、補聴援助システムが教育現場で積極的に活用されることがあります。
言語聴覚士も活用を支援する
言語聴覚士は、補聴援助システムをより効果的に使えるよう支援します。
例えば、
- 使用場面の検討
- 聞き取りの評価
- 学校や職場との連携
- ご家族へのアドバイス
などを行います。
必要に応じて、耳鼻咽喉科の医師や教育機関、認定補聴器技能者などと連携しながら支援を進めます。
まとめ
補聴援助システムは、話し手の声を補聴器や人工内耳へ直接届けることで、騒がしい場所や距離がある場面でも聞き取りを助ける機器です。
代表的なものには、FMシステムやロジャーがあり、学校や職場、日常生活などさまざまな場面で活用されています。
補聴器だけでは聞き取りが難しい場面でも、補聴援助システムを併用することで、コミュニケーションや学習、仕事がしやすくなることが期待できます。
聞こえにくさで困る場面がある方は、耳鼻咽喉科や言語聴覚士に相談し、自分に合った支援方法を検討してみましょう。

