赤ちゃんの聞こえはいつわかる?
「赤ちゃんはいつから音が聞こえているのでしょうか?」
「耳が聞こえているかどうかは、いつ分かるのでしょうか?」
初めての子育てでは、赤ちゃんの聞こえについて不安を感じる保護者の方も多いでしょう。
現在では、生まれたばかりの赤ちゃんでも聞こえの状態を調べることができます。
また、赤ちゃんの聞こえを早く確認することは、言葉の発達を支えるためにもとても重要です。
この記事では、赤ちゃんの聞こえがいつ分かるのか、どのような検査が行われるのかについて、言語聴覚士がわかりやすく解説します。
赤ちゃんはお腹の中から音を聞いている
赤ちゃんの耳は、お腹の中にいる頃から発達しています。
妊娠後期になると、
- お母さんの声
- 心臓の音
- 周囲の大きな音
などを感じ取れるようになると考えられています。
そのため、生まれた直後でも、お母さんやお父さんの声に反応する様子が見られることがあります。
生まれてすぐに聞こえを調べることができる
現在、多くの産婦人科や病院では、新生児聴覚スクリーニング検査が行われています。
これは、生まれて数日以内に赤ちゃんの聞こえを確認する検査です。
耳に小さな器具を入れるだけで検査でき、赤ちゃんは眠ったまま受けられることも多く、痛みもありません。
短時間で終了するため、赤ちゃんへの負担はほとんどありません。
新生児聴覚スクリーニングとは?
新生児聴覚スクリーニングは、「聞こえに問題がある可能性がないか」を調べる検査です。
代表的な検査には、
- 耳音響放射検査(OAE)
- 自動聴性脳幹反応検査(AABR)
があります。
どちらも赤ちゃんが自分で答える必要はなく、自然に眠っている状態でも検査できます。
「再検査」と言われても難聴とは限らない
スクリーニング検査で「再検査」と言われると、不安になる保護者の方も多いでしょう。
しかし、再検査になったからといって、必ず難聴というわけではありません。
例えば、
- 耳の中に羊水が残っていた
- 赤ちゃんがよく動いていた
- 周囲の音が影響した
などが原因で、正しく測定できないことがあります。
そのため、まずは落ち着いて再検査や精密検査を受けることが大切です。
精密検査で詳しく調べる
再検査となった場合は、耳鼻咽喉科などで詳しい検査を行います。
例えば、
- 聴性脳幹反応検査(ABR)
- 聴性定常反応検査(ASSR)
- 耳音響放射検査(OAE)
などを組み合わせて、難聴の有無や程度を調べます。
これらの検査によって、より正確に聞こえの状態を確認することができます。
家庭で気づくサインもある
新生児スクリーニングで問題がなくても、その後に聞こえにくさが現れることもあります。
家庭では、
- 大きな音に驚かない
- 声をかけても振り向かない
- 名前を呼んでも反応しない
- 言葉の発達がゆっくり
などの様子が続く場合は、一度耳鼻咽喉科へ相談しましょう。
ただし、赤ちゃんの反応には個人差もあるため、これだけで難聴と判断することはできません。
気になることがあれば、早めに相談することが大切です。
早期発見が言葉の発達につながる
赤ちゃんの聞こえを早く確認する最大の理由は、言葉の発達を支えるためです。
もし難聴が見つかった場合でも、
- 補聴器
- 人工内耳
- 言語聴覚士による支援
- 療育
などを早い時期から始めることで、言葉やコミュニケーションの発達を支えられる可能性が高まります。
そのため、「様子を見よう」と長期間そのままにせず、必要な検査や支援につなげることが大切です。
保護者だけで悩まないことが大切
赤ちゃんの聞こえについて不安があると、「育て方に問題があったのでは」と自分を責めてしまう保護者の方もいます。
しかし、難聴にはさまざまな原因があり、保護者のせいではありません。
聞こえが気になるときは、一人で悩まず、
- 小児科
- 耳鼻咽喉科
- 言語聴覚士
- 保健センター
などへ相談しましょう。
早めに相談することで、必要な検査や支援につながります。
まとめ
赤ちゃんはお腹の中にいる頃から音を感じ始め、生まれてすぐに聞こえを調べることができます。
現在では、新生児聴覚スクリーニングによって、生後数日以内に聞こえに問題がないか確認することが一般的になっています。
もし再検査になっても、必ず難聴とは限りません。
大切なのは、必要な精密検査を受け、早期に適切な支援につなげることです。
聞こえに不安があるときは、一人で抱え込まず、耳鼻咽喉科や言語聴覚士などの専門家へ相談しましょう。

