児童発達支援と放課後等デイサービスの違い
はじめに
「児童発達支援と放課後等デイサービスは何が違うのでしょうか?」
「どちらも療育を行う場所だと聞いたけれど、利用できる年齢が違うのですか?」
子どもの発達について調べていると、「児童発達支援」や「放課後等デイサービス」という言葉を目にすることがあります。
どちらも発達に支援が必要な子どもを対象とした福祉サービスですが、対象となる年齢や利用する時間帯、支援内容には違いがあります。
この記事では、それぞれの特徴や違いについてわかりやすく解説します。
児童発達支援とは?
児童発達支援は、就学前(0歳から6歳頃まで)の子どもを対象とした福祉サービスです。
言葉や運動、コミュニケーション、社会性など、発達が気になる子ども一人ひとりに合わせた支援を行います。
支援は遊びを中心に進められ、
- 言葉のやり取り
- 手先を使う遊び
- 体を動かす活動
- 集団遊び
- 生活習慣の練習
などを通して、子どもの発達を促していきます。
また、保護者への相談や家庭での関わり方についての助言も大切な役割の一つです。
放課後等デイサービスとは?
放課後等デイサービスは、小学生から高校生までの就学中の子どもを対象とした福祉サービスです。
学校が終わった放課後や、土曜日・長期休暇などに利用できます。
発達や生活上の困りごとに合わせて、
- コミュニケーション
- 学習のサポート
- 集団活動
- 社会性の練習
- 日常生活の練習
- 余暇活動
などを行います。
学校や家庭とは異なる環境で、さまざまな経験を積みながら、自立した生活につながる力を育てていきます。
一番大きな違いは対象年齢
児童発達支援と放課後等デイサービスの最も大きな違いは、対象となる年齢です。
児童発達支援
- 就学前の子ども
- 保育園・幼稚園に通う年代
放課後等デイサービス
- 小学生から高校生まで
- 学校に通っている子ども
つまり、小学校へ入学すると、利用するサービスが児童発達支援から放課後等デイサービスへ変わることが一般的です。
支援の目的にも違いがある
児童発達支援では、「基本的な発達を育てること」が中心になります。
例えば、
- 言葉を増やす
- 人とのやり取りを楽しむ
- 遊びの幅を広げる
- 基本的な生活習慣を身につける
など、幼児期に大切な力を育てる支援が行われます。
一方、放課後等デイサービスでは、「学校生活や社会生活を支えること」にも重点が置かれます。
例えば、
- 学校生活への適応
- 友達との関わり
- 学習習慣
- 将来の自立に向けた練習
など、年齢に応じた支援が行われます。
どちらも子どもに合わせた個別の支援を行う
児童発達支援も放課後等デイサービスも、「みんな同じことをする」わけではありません。
例えば、
- 言葉の発達がゆっくりな子ども
- 集団活動が苦手な子ども
- 落ち着いて座ることが難しい子ども
- コミュニケーションに困りごとがある子ども
など、一人ひとりの特徴に合わせて支援内容が考えられます。
子どもの得意なことを生かしながら、苦手な部分を少しずつ伸ばしていくことを目指します。
利用するためにはどうすればいい?
児童発達支援や放課後等デイサービスを利用するには、市区町村への申請が必要です。
一般的には、
- 保健センターや相談支援機関へ相談する
- 市区町村へ申請する
- 「通所受給者証」の交付を受ける
- 利用する事業所を選ぶ
- 利用開始
という流れになります。
利用日数や利用内容は、お子さんの状況や自治体の制度に応じて決定されます。
詳しい手続きについては、お住まいの自治体や相談支援専門員に確認するとよいでしょう。
事業所によって特徴はさまざま
同じ児童発達支援や放課後等デイサービスでも、事業所ごとに特徴があります。
例えば、
- 言葉やコミュニケーションを重視する施設
- 運動遊びを中心に行う施設
- 感覚遊びを取り入れる施設
- 集団活動を重視する施設
- 個別支援が中心の施設
など、支援内容はさまざまです。
そのため、「児童発達支援だから」「放課後等デイサービスだから」と決めるのではなく、お子さんに合った支援を行っている事業所を選ぶことが大切です。
可能であれば見学や体験利用を行い、施設の雰囲気や支援内容を確認してから利用を決めると安心です。
まとめ
児童発達支援と放課後等デイサービスは、どちらも発達に支援が必要な子どもを対象とした福祉サービスですが、対象年齢や支援の目的が異なります。
- 児童発達支援は就学前の子どもを対象に、言葉やコミュニケーション、遊びなど発達の土台を育てます。
- 放課後等デイサービスは小学生以降を対象に、学校生活や社会生活、自立に向けた力を育てます。
どちらも、お子さん一人ひとりの発達や困りごとに合わせた支援を行うことが共通しています。
利用を考える際は、自治体や相談支援機関に相談しながら、お子さんに合った事業所を見つけることが大切です。

