仕事と介護を両立するには?(高次脳機能障害)
高次脳機能障害のあるご家族を支えながら働いている方の中には、
- 「仕事を続けられるだろうか」
- 「介護との両立が難しい」
- 「毎日時間に追われている」
- 「職場に迷惑をかけてしまうのではないか」
と悩んでいる方が多くいます。
仕事も大切、家族も大切。
そのどちらも守ろうとするほど、ご自身の負担は大きくなってしまいます。
しかし、仕事と介護を一人で完璧に両立しようとする必要はありません。
周囲の協力や制度を上手に活用することで、無理なく続けられる方法が見つかることがあります。
この記事では、仕事と介護を両立するためのポイントについて解説します。
一人で抱え込まないことが最も大切
仕事をしながら介護を続ける方の多くが、「自分が頑張らなければ」という気持ちを抱えています。
しかし、仕事も介護も一人で担い続けることは、大きな負担になります。
まず大切なのは、「一人で何とかしよう」と思いすぎないことです。
家族や職場、地域の支援を頼ることは、決して甘えではありません。
家族で役割を分担する
介護が一人に集中すると、心身ともに疲れやすくなります。
例えば、
- 通院の付き添い
- 買い物
- 食事の準備
- 書類の手続き
などを家族で分担できないか話し合ってみましょう。
遠くに住んでいる家族でも、手続きや買い物の手伝いなど、協力できることがあるかもしれません。
職場へ相談する
介護のことを職場へ話すことに抵抗を感じる方もいます。
しかし、状況を理解してもらうことで、
- 勤務時間の調整
- 有給休暇の取得
- 在宅勤務
- 時差出勤
など、働き方について相談できる場合があります。
一人で抱え込まず、信頼できる上司や人事担当者に相談してみることも大切です。
介護休業制度や介護休暇を知っておく
仕事と介護を両立するための制度として、介護休業や介護休暇があります。
介護休業は、一定期間仕事を休みながら介護を行うための制度です。
また、介護休暇は、通院の付き添いや急な対応など、短期間の介護に利用できる制度です。
利用条件は勤務先や法律によって異なるため、事前に確認しておくと安心です。
地域のサービスを利用する
家族だけで介護を続ける必要はありません。
例えば、
- 訪問リハビリ
- デイケア
- デイサービス
- 訪問介護
- 高次脳機能障害支援拠点
などを利用することで、ご家族の負担を減らせることがあります。
「利用できるものは利用する」という考え方が大切です。
完璧な介護を目指さない
介護をしていると、「もっとしてあげたい」という気持ちになるものです。
しかし、毎日完璧に介護を続けることは誰にもできません。
例えば、市販のお惣菜を利用したり、掃除を少し休んだりする日があっても構いません。
ご本人が安全に生活できていれば、それで十分な日もあります。
自分の時間を確保する
仕事と介護だけの毎日になると、心も体も疲れてしまいます。
そのため、短時間でも、
- 散歩をする
- 好きな音楽を聴く
- 本を読む
- 友人と話す
など、自分のための時間を作りましょう。
リフレッシュすることは、長く介護を続けるために必要な時間です。
悩みは早めに相談する
「まだ大丈夫」と思っているうちに、疲れが限界に達してしまうことがあります。
その前に、
- 主治医
- 医療ソーシャルワーカー
- ケアマネジャー
- 高次脳機能障害支援拠点
などへ相談してみましょう。
仕事との両立についても、一緒に考えてもらえます。
家族も健康でいることが大切
ご本人を支え続けるためには、家族自身が元気でいることが欠かせません。
睡眠不足や疲労が続くと、仕事にも介護にも影響が出てしまいます。
「自分の健康も守ることは、ご本人を支えることにつながる」という視点を持つことが大切です。
長く続けられる方法を選ぶ
仕事と介護の両立では、短期間だけ頑張ることよりも、長く続けられることが重要です。
そのためには、
- 周囲に頼る
- 制度を利用する
- 無理をしない
- 完璧を求めない
という考え方が欠かせません。
ご本人もご家族も安心して生活を続けられる方法を、一緒に見つけていきましょう。
まとめ
高次脳機能障害のある方を支えながら仕事を続けるためには、一人で抱え込まず、家族や職場、地域の支援を活用することが大切です。
介護休業制度や介護休暇、地域のリハビリサービスなどを上手に利用することで、仕事と介護の負担を軽減できる場合があります。
また、家族自身の健康や休息も、長く支援を続けるためには欠かせません。
完璧を目指すのではなく、ご本人もご家族も無理なく続けられる生活を目標に、一歩ずつ進んでいきましょう。

