孤立を防ぐための方法
失語症になると、
「人と話すのが難しくなった」
「外出する機会が減った」
「以前の友人と会わなくなった」
ということがあります。
その結果、家にいる時間が増え、人との関わりが少なくなることがあります。
失語症そのもの以上に、「孤立」が生活の質を低下させてしまうことも少なくありません。
だからこそ、失語症の方にとって孤立を防ぐことはとても大切です。
この記事では、失語症の方が孤立を防ぐための方法について解説します。
なぜ孤立しやすくなるの?
失語症になると、
・言葉が出にくい
・会話についていけない
・電話が難しい
といったことがあります。
そのため、
「うまく話せないから行きたくない」
「迷惑をかけたくない」
という気持ちから、人との関わりを避けるようになることがあります。
また周囲も、「話しかけてよいのか分からない」
と感じてしまい、交流が減ってしまうことがあります。
孤立すると何が起こる?
孤立すると、
・会話の機会が減る
・活動量が減る
・気分が落ち込みやすくなる
ことがあります。
また、「自分は必要とされていない」と感じてしまう場合もあります。
失語症の回復だけでなく、心の健康にも影響するため注意が必要です。
家族以外とのつながりを持つ
退院後は、家族との会話だけになりやすい傾向があります。
もちろん家族は大切な存在ですが、
・友人
・近所の人
・趣味仲間
などとの関わりも大切です。
短い会話でも構いません。
家族以外との交流は良い刺激になります。
小さな外出から始める
外出は社会参加の第一歩です。
例えば、
・近所を散歩する
・コンビニへ行く
・公園へ行く
などでも十分です。
外へ出ることで、
人の声を聞く
景色を見る
挨拶を交わす
機会が生まれます。
趣味を続ける
趣味は人とのつながりを作るきっかけになります。
例えば、
・園芸
・写真
・将棋
・ウォーキング
・手芸
などです。
趣味を通じて交流が生まれることもあります。
失語症になったからといって、趣味を諦める必要はありません。
失語症友の会を活用する
孤立を防ぐ方法として、失語症友の会があります。
同じ経験を持つ仲間が集まるため、
「話しやすい」
「気持ちを分かってもらえる」
と感じる方も多くいます。
社会参加のきっかけとして利用されることもあります。
地域活動に参加する
地域には、
・サロン活動
・体操教室
・趣味の集まり
などがあります。
会話が中心でない活動も多いため、参加しやすい場合があります。
まずは見学から始めるのもよいでしょう。
LINEやメールを活用する
直接会うことが難しい場合でも、
・LINE
・メール
・ビデオ通話
などで交流を続けることができます。
短いメッセージやスタンプだけでも十分です。
人とのつながりを維持する方法として活用できます。
家族が外との橋渡し役になる
ご家族が、
・友人との連絡を手伝う
・外出を後押しする
・活動先を探す
などのサポートを行うこともあります。
ただし、無理に参加させるのではなく、
本人の気持ちを尊重することが大切です。
完璧な交流を目指さない
社会参加というと、「積極的に会話しなければならない」と思う方もいます。
しかし、
・挨拶をする
・同じ場所にいる
・人の話を聞く
だけでも立派な社会参加です。
大切なのは、人とのつながりを持ち続けることです。
まとめ
失語症の方が孤立を防ぐためには、
・家族以外との交流を持つ
・小さな外出を続ける
・趣味を楽しむ
・失語症友の会を活用する
・地域活動に参加する
・LINEやメールを利用する
ことが役立ちます。
孤立は失語症の症状そのものではありませんが、生活の質に大きく影響します。
無理のない範囲で社会とのつながりを保ちながら、その人らしい生活を続けていくことが大切です。

