高次脳機能障害で地域で受けられるリハビリサービス

高次脳機能障害のある方やご家族から、

  • 「退院したらリハビリは終わりですか?」
  • 「自宅でも支援を受けられますか?」
  • 「困ったときはどこへ相談すればいいですか?」

という質問を受けることがあります。

結論からお伝えすると、退院後も利用できるリハビリや支援サービスは数多くあります。

高次脳機能障害では、退院してから実際の生活の中で新たな困りごとが見つかることも少なくありません。

そのため、地域のサービスを上手に活用しながら、自分らしい生活を続けていくことが大切です。

この記事では、退院後に利用できる主なリハビリサービスについてご紹介します。

外来リハビリ

退院後も病院へ通いながらリハビリを受ける方法です。

言語聴覚士や作業療法士、理学療法士によるリハビリを継続できる場合があります。

例えば、

  • 記憶障害への訓練
  • 注意障害への訓練
  • コミュニケーションの練習
  • 日常生活の相談

などを行います。

実施の有無や頻度は医療機関によって異なるため、退院前に確認しておくと安心です。

訪問リハビリ

通院が難しい方には、訪問リハビリという方法があります。

言語聴覚士や作業療法士、理学療法士が自宅を訪問し、実際の生活環境の中でリハビリを行います。

例えば、

  • 家事の練習
  • 自宅内の移動
  • コミュニケーション
  • 記憶障害への工夫

など、ご本人の生活に合わせた支援を受けられることが特徴です。

通所リハビリ(デイケア)

通所リハビリでは、施設へ通いながらリハビリを受けます。

個別リハビリだけでなく、

  • 集団活動
  • 運動
  • レクリエーション

などを行う施設もあります。

体力づくりや社会参加のきっかけになることもあります。

訪問看護

訪問看護では、看護師が自宅を訪問し、健康状態の確認や医療的なサポートを行います。

必要に応じて、リハビリ職と連携しながら支援を受けられる場合もあります。

体調管理や服薬について相談できることも安心につながります。

高次脳機能障害支援拠点

各都道府県には、高次脳機能障害支援拠点が設置されています。

ここでは、

  • 高次脳機能障害に関する相談
  • 利用できる制度の案内
  • 地域の支援機関の紹介

などを受けることができます。

ご本人だけでなく、ご家族からの相談にも対応しています。

困ったときは、一人で悩まず相談してみるとよいでしょう。

地域包括支援センター

65歳以上の方や介護保険を利用する方は、地域包括支援センターも身近な相談窓口になります。

例えば、

  • 介護保険サービス
  • 地域の支援制度
  • ケアマネジャーの紹介

などについて相談できます。

「どこに相談すればよいか分からない」という場合にも頼りになる存在です。

自立訓練(生活訓練)

障害福祉サービスの一つに、自立訓練(生活訓練)があります。

高次脳機能障害のある方を対象としている事業所では、

  • 生活リズムを整える
  • コミュニケーションの練習
  • 金銭管理
  • 公共交通機関の利用

など、地域で生活するための力を身につける支援を受けられることがあります。

利用条件は自治体によって異なるため、相談窓口で確認しましょう。

就労支援サービス

仕事への復帰を目指す方は、就労支援サービスを利用できる場合があります。

例えば、

  • 就労移行支援
  • 就労継続支援

などです。

作業能力の確認や職場復帰に向けた準備、就職活動の支援などを受けられることがあります。

家族会・患者会

高次脳機能障害では、ご家族も大きな不安や悩みを抱えることがあります。

地域には、患者会や家族会が活動していることがあります。

同じような経験をした方と交流することで、

  • 情報交換
  • 悩みの共有
  • 気持ちの整理

につながることがあります。

「一人ではない」と感じられることは、大きな支えになります。

まずは主治医やリハビリスタッフに相談する

利用できるサービスは、

  • 年齢
  • 症状
  • お住まいの地域
  • 利用している制度

によって異なります。

「自分にはどんなサービスが合っているのだろう?」

と思ったら、まずは主治医や言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、医療ソーシャルワーカーに相談してみましょう。

その方の生活に合った支援を一緒に考えてもらえます。

まとめ

高次脳機能障害では、退院後もさまざまな地域のリハビリサービスを利用できます。

外来リハビリや訪問リハビリ、通所リハビリ、高次脳機能障害支援拠点、障害福祉サービスなどを活用することで、生活の困りごとに応じた支援を受けることができます。

退院はリハビリの終わりではなく、新しい生活の始まりです。

一人で悩まず、地域の支援や専門職とつながりながら、ご本人らしい生活を続けていきましょう。

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